住まい力を引き出す建築家、
永瀬絵美です。
建築工事費の見積もりって
専門用語ばかりだったり、
項目が多くて分かり辛かったり、
「我が家の工事代金は
適正価格なの???」
と疑問に思う事はありませんか?
見積を作成する側にとっては
これは耳の痛い言葉です
“人工(にんく)”とか“下地調整”とか、
「一体それ何?」
「何やった分の費用?」
と、意味分からないのは当然です。
特に“施工一式”なんてね、
「何まとめちゃってるの?」
と戸惑いますよね。
備考欄や仕様に詳細があれば
その業者は親切と言えます。
建築費用とは簡単に言ってしまえば
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1.材料費
2.外注工賃(職人さんの手間賃)
3.会社経費
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この3つの合計です。
勿論、お施主様に提出するお見積書には、
こんな生々しく記載する事はありません。
各項目で「㎡単価」や「商品代」に
一定の割合で経費を上乗せして、
見積金額を決定しております。
(大抵は1~3割の範疇です)
業者ごとに表記方法が異なったり、
別途で「諸経費」の欄を設けていたり、
と、実にバラバラなのが現実です。
では、各建設会社で見積金額に
どの位の差が出るのかと言うと…
1の材料費は、仕入掛け率の違いこそあれ、
違っても数%でしょう。
2の外注工賃は、選ばれたグレードや、
工法によって差が出て来ますので、
一概に基準が何、とは言えません。
3の会社経費は人件費や広告宣伝費、
車輌費などの“会社維持費”ですから、
大手ほど、またショールームなどの
設備投資している会社ほど掛かります。
・豪華なパンフレットや派手な宣伝、
・綺麗な受付のお姉さんの人件費、
・やたらに凝った社屋…etc
これらが俗にいう「会社経費」です。
ですので、仮に全く同じ大きさの家で
全く同じ工法で同じ材料で建てた場合、
“会社経費が掛かる”建設会社ほど、
当然ながら“儲け主義”の業者の
住宅建築費は高くなります。