屋根/軒裏の補強 | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

本日は、築40年の瓦屋根の
「軒裏補強」を致しました。

やじるし施工前
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◆軒裏に雨が入って腐ってしまいました。

こちらのお宅の屋根の施工方法は不思議。
実は、この屋根の付け根は、
壁から離れて浮いています。

下に立って見ると空が見える・・・はにわ

普通は、壁の下地の段階で、
屋根の骨組みを壁内に差し込みます。
そうすれば、こんなに腐るほど、
軒裏に雨が入るわけありません。

リフォーム工事は、「無」から造り上げる新築と違い、
今あるものに対して追っ付け無ければなりません。

ましてや、このように腐朽が明らかに
目に見えればまだ良いのですが、
“事件”は大抵見えないところで起こっています。

・シロアリ
・腐朽
・雨漏り
などなど。

それで、屋根の瓦を外して分解してみました。
やじるし原因解明!

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◆玄翁(げんのう)で骨組みを叩き、強度を確認

それで、付け根が押し上げられ隙間発生。
そこから雨が入ってしまったんですね。

屋根の骨組みを壁に差し込まない場合は、
上記写真の①に「押さえ」の木を打てば、
押し上げられずに済みました。

ここだけではなく、あちこちに、
結構「素人工事」が見受けられます。

やじるし合板を張って補強完了です。
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◆合板の上に防水シートも敷いて万全!

明日は、キッチン取り付け工事です。