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小選挙区制の弊害
今回の選挙も小選挙区制の弊害を様々散見された。


河合の住む選挙区は候補が2人のみだったが、一応は選びようがあって良かった。
しかし、どの選挙区も候補が2〜4人の選挙区が多く、多くの選挙区でどの候補にも投票したくない有権者も多かったろう。
これでは、選びようがない。

また、2位以下の候補者の票が、全て死票と化してしまうので、死票が多過ぎる。

A党 福島 50000票
B党 黒田 45000票
C党 細川 40000票
D党 筒井 35000票
E党 池田 30000票
F党 藤堂 25000票
G党 浅野 20000票

かなり極端な例だが、上記のような選挙結果になった場合、2位以下の死票が多過ぎる。
実際には、こんな多くの候補が出て来ない為、逆に選択肢がない場合が多い。

また小選挙区だと、一人しか当選しないから、自民と公明、立憲と共産と言う、馬鹿げた野合集団で勝つしか無くなる。

他にも小選挙区制には弊害ばかりが多いとの話を聞く。
では、実際にはどのような制度が一番良いのか?



中選挙区比例代表併用制か中選挙区比例代表並立制が日本に最も適合する
河合範安が考える最も日本に適合する選挙制度とは何か?

それは、中選挙区比例代表併用制である。
しかし、中選挙区比例代表並立制でも良い。
とにかく、中選挙区+比例区が一番良いと思う。
多様な意見を吸い上げられるからだ。
日本には小選挙区の二大政党は合わなかった。

先ず、衆議院は定数は500人とする。
世間では議員数が多い、議員数を削減しろとの意見が多いが、他の先進国と比較しても多いとは言えない。
アメリカは連邦制で、各州が国みたいなものだから、他の先進国と単純比較できない。

むしろ日本は国会議員は少ないくらいだ。
衆議院500人、参議院250人ですら少ないくらいだが、先ずは一応はそれぐらいの定数で良いと思う。



同士討ち対策
中選挙区制では、自民党対自民党のような、同じ政党の候補や考えの近い候補が同士討ちする可能性が高まる。
それが長らく欠点であった。
そこで中選挙区単記移譲式とし、当選確定の上位候補の余剰票や落選確定の下位候補の票を振り分けて、死票を極端に減らす。
だから、この制度では、有権者は候補者の当選して欲しい順位を書く。
計算は複雑だが、コンピュータ時代の現代だからこそ実施すべきである。

ダミー政党の弊害
普通の中選挙区比例代表併用制では、ダミー政党が出来るとの危惧もある。
例えば、自民党の有力議員で当選確定の安倍晋三・麻生太郎・小泉進次郎・石破茂・河野太郎等が無所属で出馬し、当選する。
比例票では、自民党は全500議席中の200議席を獲得した。
安倍・麻生・小泉・石破・河野らの無所属自民党議員が20人いるとする。
彼らが自民党から出馬していれば、普通に自民党は200議席だ。
しかし、彼らが無所属を名乗り、
「比例は自民!比例は自民!
よろしくお願いします!
(中選挙区制になったので、小選挙区は自民、比例区は公明と言う、公明党との票の取引は無くなった)」
と言ったとする。
その場合、自民党は200議席、そしてダミー政党の無所属自民党は20議席を獲得し、自民党は実質220議席獲得したとなってしまう。
こういう無所属を名乗る悪質なダミー政党を防ぐには、どうすれば良いか?



ダミー政党対策
答えは、全ての候補者が政党に所属するようにすれば良い。
無所属の人物は、個人名が政党名になる。
そして、有権者は中選挙区に1票、比例区に1票持つ。
先ず、中選挙区で当選した候補は全て当選確定とする。
つまり、中選挙区の300人は全員当選。
これで、地方で強い候補や無所属候補の当選の民意を汲むことができる。

しかし、次がミソである。
普通の中選挙区比例代表併用制とは異なり、中選挙区当選は300人、比例区当選は200人と固定してしまえば良い。
つまり、安倍・麻生・小泉・石破・河野がダミー政党の無所属自民を設置しても、自民党議席が増加しないようにすれば良い。
ダミー政党は無所属当選による超過議席が原因だから、超過議席の付与を止めれば良い。
だから結局、彼らは無所属ではなく、自民党から出るしかない。
これにより、ダミー政党を防げる。

まとめると、
一、中選挙区で当選した候補300人は全員当選。
二、比例区200人の当選者は、先ず政党の得票数をドント式で計算して、各政党の獲得議席を割り出す。
三、中選挙区で負けた各候補者の惜敗率から、当選者を確定。

一票の格差問題
選挙区毎に立候補者数や有権者数が異なる。
河合は、一票の格差があるのは仕方ないと思っている。
田舎の方が都会よりも一票の価値が少し重いのは仕方ない。
そうでないと、田舎の意見が駆逐されるからだ。



計算が複雑ではないかと言う検討違いの批判
河合が提唱する中選挙区比例代表併用制に対し、確かに民意を正確に反映できるが、計算が複雑ではないか、作業が大変だと言う馬鹿げた批判が来るかもしれない。
しかし、作業は複雑な計算はコンピュータですれば良い。
記述式では、中選挙区は順位毎に数字を書けば良いだけだ。
比例区は投票したい政党名を書くだけ(今の時代だからマークシートでも良い)だ。
それでも、複雑と言うなら、ルールが簡単な中選挙区比例代表並立制にすれば良い。



マイナス票は導入すべきか?
中選挙区比例代表併用制も中選挙区比例代表並立制も、選挙区での復活当選がある制度となる。
この場合、選挙区での復活当選では、有権者から拒絶されたのに、ゾンビ議員として復活しているとの一部批判がある。
そこで、復活当選は、一定以上のマイナス票のある者は出来ないとのルールがあっても良いのかもしれない。
マイナス票導入の場合、有権者は中選挙区票で、絶対に当選させたくせない候補を1名まで書くことを可能とするとしても良いだろう。
しかし、2名以上に記入されている違法なマイナス票に関しては、マイナス部分を数えないことにするべきである。

供託金
供託金は1候補10万円とする。
しかし、世界では0円の国も多いので、思い切って0円にするのも良いかもしれない。

投票に来た有権者に一人当たり5000円配布
積極財政の一環として、投票に来た有権者全員に5000円ずつ配布するのも面白いだろう。
そうすれば、投票率向上に繋がるし、投票率が上昇するとなると、低投票率で組織票にあぐらを書いていた族議員達も、政策検討に真面目にならざるを得ない。



河合範安案のまとめ
衆議院は定数500人にする。
参議院は定数250人にする。
参議院は選挙区150人、比例区100人で、今と大きく制度を変える必要はないと思う。
衆議院は、中選挙区比例代表併用制にする。
それが複雑なら、中選挙区比例代表並立制でも良い。
同士討ちを防ぐ為、中選挙区単記移譲式とし、有権者は各候補者の当選優先順位を書く。

衆議院は300人の選挙区と、全国1区の200人の比例区とする。
選挙区は3人区・4人区・6人区・7人区は10箇所ずつ、5人区は20箇所とする。
選挙区の当選人数が区毎にバラけているのは、大・中・小のいずれの規模の政党にも配慮する為。
比例区は200議席とする。

先ず、全ての候補者が中選挙区から出馬する。
比例単独候補は存在しない。
中選挙区での当選者300人は全て当選確定とする。
上位当選候補の余剰票と下位落選候補の票を考慮した単記移譲式で、死票を極端に減らす。

そして、実際の各政党の比例票から、ドント方式で無所属候補を含む各政党の獲得議席を割り出す。

無所属候補(政党)が既に中選挙区で当選していたら、次点の政党にその議席が振り分けられる。

各政党の復活当選者は、中選挙区毎の惜敗率で決定していく。

各候補者の供託金は0〜10万円とし、投票した有権者は全員5000円を受け取れるようにする。
場合によっては、比例復活する候補者が一定の票数のマイナス票を獲得した場合、当選無効とすることも考える必要がある。



中選挙区導入の狙い
地方で強い候補や政党、地方で強い無所属候補に配慮。

比例区導入の狙い
全国に広く薄く支持を集めている候補、政党に配慮。
無所属は個人名で政党とみなされるので、全国的に名の知れている候補も、大逆転当選できる可能性がある。



衆議院を全て中選挙区、参議院を全て比例区にすれば良いとの意見について
これも良いのかもしれない。
衆議院を全て中選挙区、参議院を全て比例区にしても、今よりはマシになるだろうから、河合としては反対する理由はない。
ただ、全て比例区だと、候補者の質が怪しくなるので、参議院は比例区の候補者名を単記移譲式にすべきである。
候補者名の獲得票数の順位から、その政党の当選議員を決定していく。
政党名のみを書きたい者は、それも有効にする。

もっとも、河合範安案にも欠点はあるだろうが、現行制度に比すれば、有権者が候補者を選べる分だけ、遥かにマシである。
複雑な選挙制度でかかる選挙の手間賃は、積極財政の一環として払えば良いし、景気浮揚に繋がる。