ケンブリッジのサバティカル日誌

ケンブリッジのサバティカル日誌

関東国立大学の教員。2019年4月末までサバティカルで一年間、単身ケンブリッジに滞在。
私の滞在について情報共有します。
色々なブログにお世話になって情報収集したので、今後渡英される方の参考になれば嬉しいです。(個人的な経験ですので、自己責任でお願いします。)

10/14にJesus Christ Superstarのコンサートに行ってきました。
ラミンがユダのやつ。

それにしてもこれ、さっと売り切れちゃったよね...。
大抵英語公演は、取るのに余裕があることが多いのに、ラミン人気なのか、それとも海宝さんたち日本人のファンがさっさととったのか。
しかしありがたいことに、ちゃんと席が取れたので見ることができました。
でも、台風でキャンセルされて見られなかった方に、同情を禁じえません。
また見たいファンも絶対多いので、再演して欲しいです。

そして感想ですが、結論から言わせていただくと、ものすごく良かったです。
別次元の良さでした。今年日本で見た中で最高かも。「王様と私」と迷うけど。ということは、去年一年イギリスで見た116作品の一位と張り合う良さなのですよ。それが日本で見られたことは、もう、快挙です。うわー、日本の来日ミュージカルもここまで来てくれたか...!

実は、日本人のキャストもいたので、日本語の歌も入るのかと思ってちょっと身構えていた(事前に調べなかった)のです。が。なんだ全編英語なんじゃん!
そう!私が待ってたのはこういうのよ! と思いました。

鈴木さんといい、海宝さんといい、ちゃんと英語で歌える人が日本にもいるんだから、英語でやっちゃえばいいのよ~!
この形式でやろうと思ってくれた方に大感謝です。日本語じゃなきゃ売れないかもとも思われるところだと思うけど、ちゃんと英語でも売れたんですね。これからもこういうのをじゃんじゃんやって欲しい。

急に本職に返って発言するけど、英語は日本が生き残るためにも重要だと思います。工学部のリクルーターたちも、英語英語言うようになってきました。こういうのを見て若い人たちが英語に興味を持てば、一石二鳥じゃないかと思うよ?

で、Jesus Christ Superstarですが、私、大学生の時に一度だけ日本語で舞台を見ています。
実は入学オリエンテーションをサボって見に行きました(現・大学教員としてはお勧めしませんが!)。そのせいで友人を作るのが遅れて結構大変でしたが、後悔はしていません(笑)。

英語版は、映画版、テレビ版(ジェローム・プラドンがユダのやつ)、ライブビューイング二つ(ベン・フォスターがジーザスのやつとジョン・レジェンドがジーザスのやつ)を見ています。

だから実は英語版の舞台って初めて!それに気づいたのは見ているとき。
この身につまされるほど、打ちのめされるほどの感情が迫ってくる作品は、ミュージカルでもそう多くないと思います。見るのにもエネルギーが必要ですね。(他にはNotre-dame de ParisとかRentとかがこういう感じだと思う)

前に見たときにはインターバルのない舞台だと思ったけど、今回はあったのにびっくりでした。

しかしとにかく、音楽が鳴り始めたらすぐに舞台に引き込まれ、もうその世界をひたすら引きずり回されて、いやおうなしに体験させられる、というのがこの作品だと思うのですよ。

天才、アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスのコンビの出世作ですから。

事実今回、私はそういう状態で観劇していました。
もう、音が鳴り始めたらついて行くしかない、という状態。
何しろラミンのユダが素晴らしくて!

すみません、ユダ、カーテンコールで最後に紹介されないんですね!ジーザスまだいたわ!って思っちゃいましたもの。ついこの間見たジョン・レジェンド版ではそんな違和感感じなかったよ?ラミンが良すぎるから、こうなっちゃったわけで。(あ、ジーザスも良かったですよ)

何しろ、私にとってはラミンはファントムのイメージが強いんですが、ユダというほとんど対極みたいな役もこれだけハマるって何なんだ。唸るしかないじゃないか。。。

ジーザスも好みの声でした。ただ、ゲッセマネのハイ・ヴォイスがあまりなかったのは個人的に残念。「あるもの」として待ってたので。これはこれでありだけどね。

それから今回楽しみにしていたのが、ジョアンナ・アンピルさん。
私のよくきく、スティーブ・バルサモ版のJCSのCDのマリアです。
それにMiss SaigonのCDも持っています。前、ヨセフのナレーターで来日した時も良かった。なので、今回、キャストチェンジしたときは嬉しかったのです。オーブから前の人の名前が間違って載っていましたと言う訂正メールが来たりしたときには、「この人すごい人なのにな!」と思っていたものです。
やっぱり好きな声でした。

それから海宝さんのシモンもとっても良かったです。また英語版にもいろいろ出て欲しいです。

ロベールさんのピラトには、舞台上で「あれ、ロベールさん?」と気づきました。ピラトの枯れた感じがすきなのでちょっといつものイメージではなかったですが、やっぱりさすがの歌唱力&演技力。とても良かったです。

あと、何か書き忘れてたと思ったら、今回私、とても字幕が好みでした。
ゲッセマネの訳が特に。大抵、私のツボを外してくる(英から日に訳すと時数的に字幕版板に載らないせいだと思う)ことが多いのですが、なんかフィーリングが合いました。なんでかな...。

この公演が成功したのは多分、大スターラミンが日本でやってくれたからだと思います。ありがたい!Chessは絶対見なければ。そもそも大好きなミュージカルだし。

で、さらにこの勢いで、マシュー・モリソンのFinding Neverlandとか見たいぞ。無理かなぁ。

それに、オペラ座もレミゼもキャッツも、できないんですかね?
劇団四季が版権持ってるから英語版ができないと思っていたジーザスがこうやって英語版を見れるってことは、それもできるんじゃないですかね。。。考えてみればEvitaも劇団四季ですよね。

オペラ座とレミゼならラミンが主役できるじゃん?
JOJでもいいのよ?
どうですか?
ミュージカルファンとしては東京でやるなら死んでも行きたいレベルですが。。。

あ、オペラ座ならベン・フォスターでもいい。あ、それならジーザス再演のジーザスはベンがいい。。。ラミンとベンだったら、四日間のためにむしろイギリスやアメリカからファンが詰めかけそう。。。四日じゃ足りないな。二週間くらいやって欲しい。

妄想が止まりません。
新たな来日ミュージカルの可能性を広げてくれた作品だと思います。
心からのブラヴォーを叫びつつ、感想(長い)を終えたいと思います。