創作背景話 | 夏べるの創作部屋

夏べるの創作部屋

趣味でオリジナルキャラクターの物語やイラストを描いています

今回は、「魔源郷」などの、私の創作物語の背景を語ってみたいと思います。

 

【神社や祠が好きな子供時代】

私は子供の頃から、何故か神社や祠のような場所が好きで、見つけるたびに手を合わせて拝んでいました。

別に家族が信仰心があるとかそういう家に生まれたとかではなく、私一人がそういうシュミ?でした。

そしていつからか、神や自然の存在に興味を持つようになり、神話やファンタジーの本をよく読んでいました。そして自分でも物語を描くようになりました。

はじめは、コマ割りもなってない漫画を描いていました。漫画は姉の影響(姉はギャグマンガを描いていた)で、マネして描き始めて、そのうち自分で考えて描くようになり、内容はファンタジーものがほとんどでした。

 

【影響を受けた本】

小説は、日本も外国の訳本も、古いものばかりを読んでいました。

近代では、「星新一」を気に入って読んでいました。

その後、中高になり、本好きの姉の影響で、夢枕獏、筒井康隆、村上春樹、半村良、スティーブン・キングなどを読みました。

最も影響を受けたのは、半村良です。SF「産霊山秘録」「妖星伝」「太陽の世界」の自由自在な発想に驚きました。

大学に入ってからは、三島由紀夫の美麗な文章と旧仮名遣いに感銘を受けました。

また、大人になってから宮沢賢治の本も好きになりました。

私の主な読書歴はこんな感じです。

本も音楽も、なんとなくリアルタイムのものは避けて、古いものばかり探してしまいます。

 

【神秘学との出会い】

そして、大学生のとき、生涯のライフワークとなる本に出会いました。

ルドルフ・シュタイナーの「神秘学」シリーズです。

この本は小説ではなく、思想・哲学の分類に入るかと思います。

私は小説を読むのがわりと遅くて、数もなかなか読めないほうなのですが、哲学系の本は大好きで、結構読んでいました。

そんな中で、シュタイナーの本は、文章から内容から、私に大きな衝撃を与えました。

私は「これだ!!」と確信しました。

これまで、宇宙や神、生と死について、全く一人で考えてきて、人生についての答えの「手掛かり」となるものはないかと求めてきて辿り着いたのが、「神秘学」だったのです。

そういう中で、神秘学や生命、宇宙や世界について理解したい、という欲求から、物語を描いているのです。

「魔源郷」はまさにそういう背景から生まれました。

 

【主人公フィンは自分の分身?】

生と死をテーマにしている「魔源郷」ですが、主人公のフィンは、性別は違っても、私の分身といえる存在です。決して性格などが似ているというわけではなく、フィンの旅そのものが、私の旅なのです。フィンは私の住む世界とは別の世界を生きています。そして、様々なキャラと出会いますが、そのキャラも私の生み出した存在です。想像の産物です。

私は想像することで、この世界について理解しようとしています。

自分の姿を鏡に映して自分を見るように、この世界を別の世界に映して見ているのです。

 

…なんだか立派ぶったようなことを書いてるかもしれませんが、実際の私自身は立派でも何でもない、むしろだめな人間です。だめだからこそ、世界や人間などを理解したいのです。そして、ちょっとずつでも、自分の理想の人間に近付いていけたらいいなと思います。

 

しかし、「魔源郷」は私の興味のあることをあまりにも詰め込み過ぎていて、今見ると滅茶苦茶な話だなと。。。もう少しまとめろよ、と思います;;