5月3日、小豆島の八十八箇所巡りに主人を連れて行ってきました。

毎年私の両親、弟達二人が一泊でまわる小豆島のお遍路さん。私も15年前、主人と出会うまでは参加していました。

生前、主人が一緒に行きたがっていたのですが、ワンコを預けなきゃならなかったりで、とうとう一緒に行く事はありませんでした。

まさか、主人が居なくなるなんて想像もつかなかった

後悔しても後悔しても、、、


去年10月10日、主人が亡くなった日、一緒に行くはずだったんです。

父が『○○ちゃん(←主人)を連れて行こう。全部ではなく、大きな所だけ、○○ちゃんが歩ける所だけ回ろう』と。

すごく、喜んで楽しみにしていた主人の顔を思い出します。

自然と涙が出てきます。


今年もコロナの関係で大変なのは承知の上で日帰りで11箇所だけ回ってきました。


一箇所目の『奥之院笠ケ瀧』だけは、肩掛けの主人を連れて登る事が出来ないので、背負って登りました。

弟に下から支えてもらいながら…感謝しています。ここだけで、足がガクガクしてしまいました。

思わず、『お父さん!重いよー』と話しかけてしまいました。


たった11箇所でしたが、いつも両親達が回っているコースが違うので迷ったりでギリギリ帰りの船に間に合いました。


写真は西乃瀧からの眺め。



今回の小豆島は、両親が主人のためだけに計画したものです。

ただただ、感謝しかありません。

自分の親、面と向かってはなかなかお礼も言えません。

ここでだけ、

お父さん、お母さん、それから双子の弟へ

ありがとう。心から感謝しています。


ここで支えて下さっている皆さんのお家もご信仰されている宗教、宗派、様々だと思います。

正直、私に信仰心はありません。

女性は結婚し、嫁ぎ先の宗教に変わる、信仰ってなんなんだろう?とずっと思っていました。

私の母は浄土真宗から神道に、主人の娘は浄土宗からキリスト教へ、婚姻によって変わっています。私も今回、神道から浄土宗に。

それでも、私は主人の菩提寺の御住職の言うようにお仏壇を整えて毎日、手を合わせます。

私に信仰心が芽生えたのではなく、主人を弔う方法として自らそうしています。

重々しいお仏壇ではなく、明るく可愛いお仏壇に整えたので甥っ子、姪っ子達が主人にお線香をあげに、おりんを鳴らしたくて(笑)来てくれます。


お骨の事。

正直、私の中には迷いがありました。

一緒に出かける事、私の勝手に主人は疲れてるんじゃないかと。人が言うように落ち着かないんじゃないかと。

でも、今回わかりました。

私の思いは主人の思いだと。

世間的にあれでも、私は私と主人だけの思いでの弔いを続けようと。


小豆島から帰った日、

初めて主人が夢に出てきました。

夢の中の主人は弟達の横でしゃべっている感じ。

船の甲板らしき場所、声は聞こえない。

ただ、主人の顔が幸せいっぱいの笑顔で私を見ている。

一緒に小豆島に行ったんだと確信しました。

同時に悲しくて、寂しくて、どうしようも無く辛くなりました。

ああ、主人は本当に死んでしまったんだと思い知らされた感じがして、今日、このブログを書き出すまで時間がかかってしまいました。


小豆島に行く事、背中を押して下さったブロ友さん。

いつもいつもコメントで慰めてくださり勇気を下さるブロ友さん。

感謝しています。ありがとうございます。


今日は主人の月命日です。

美味しいものいっぱい作ってあげたくて、昨日から頑張っています。

一緒にいると信じてるから。