お久しぶりです。

私の職場も被災しており、その復興の指揮を取る立場にあるので、中々四月は活動できませんでした。

以前に取りためた動画はなんらかの形でお伝えしたいと思います。

今回は告知です。

震災後に出会った石川君が、あさってのNHKスペシャルに出演します。


日時:5月7日(土)21:00~22:30

番組名:NHKスペシャル『巨大津波、いのちをどう守るのか』

石川順基(いしかわもとき)


何人かの体験者のうちの一人として出演します。

彼は特ダネにも出演してますが、今回はしっかりと時間がとられているので内容の濃いものであると思います。

石川君は、避難所生活4日目に出会いました。

一緒に避難所生活を送り、ユリアゲの彼の家に行きました。

家のあった敷地から50Mぐらい離れていたところに2階だけ残ってました。

彼はご両親も、妹さんも、自分の目の前で津波に流されている様を見ています。

彼自身津波に呑まれてます。

自衛隊に助け出されるまでのエピソード、家族との死別を切々と語ってくれました。

震災後初めてmixiで書いた内容の当事者です。

詳細は番組でご覧ください。

NHKで取り上げられている内容に関しての補足は、番組終了後にします。


今日は遺体安置所と避難所に行ってきました。

安置所には、知人のお子さんがいます。

顔が判別できる状態になく、未だDNA鑑定を待っている状態です。

発見されてからすでに3週間が経過してますが、遺体の数が多く思うように進んでません。

もうあれから2ヶ月が経とうとしているのに。

花を手向ける事、お菓子と飲み物を置いてくる事ぐらいしか僕にはできません。

一刻も早く家族の元に帰れる事を祈ってます。


避難所では、石川君と一緒に非難していた佐藤さん夫妻にお会いしてきました。

佐藤さん夫妻も津波で家が半壊してます。

それでも常に明るく振舞う佐藤さんは本当にすごい人です。

そんな佐藤さんに、今日泣かれてしましました。

避難所で会うまではまったくの他人だった僕が、こうして定期的に会いに来てくれる事がとても嬉しいと。

僕はそんなにすごい事はしていないです。

ただ、あの時の体験を共有した大切な人が元気でやっているかみたいだけ。

ただ心配になるだけ。

大切に想う気持ちがあるから、行動するだけです。

今日は差し入れを持っていったのと、お話をしてきました。

石川君共々、久々に3人全員が揃っている姿を見れてほっとしました。


あの生死を分ける体験を分かち合った僕らは掛け替えのない絆で結ばれています。

きっとみんなが家族みたいに、これからもお互いが元気で健康に直向に生きている事に喜びを感じあっていく事でしょう。

一刻も早く落ち着いた生活を取り戻し、一人でも多くの人が笑顔になれる日がくるその日まで、僕自身ができる事を少しずつ行なっていきます。

南三陸町に行ってきました。
やはり、聞くと見るでは大違いですね。
私も自分で被災地を見慣れていたとは思っていましたが、やはりどこに行ってもショックはショックです。
私の知人の方のご自宅に行かせていただきましたが、もう本当にぎりぎりもギリギリでした。
自分地の敷地まで来ていた津波に対して恐怖心も感じていた事でしょう。
おばあちゃんのお話を聞かせていただきましたが、津波経験4回目だそうです。
昔のチリ沖地震の津波や、その他の津波の経験も、すべて生きなかったと言われてました。
今回の津波は規模が違いすぎるとの事でした。
襲来している範囲があまりにも広大すぎて、対処する事は不可能だったとの事です。

南三陸町では集団避難が始まって故郷から離れて行っています。
自分の故郷を離れるのも、復興のためを思えばとの事です。

これから、避難先でも落ち着かない事でしょう。
そういった集団避難先にも、故郷を思い起こさせる、今後に向けての希望になるような支援も必要なのかもしれません。






一昨日、私が非難していた体育館にいた方々が移動した体育館に行きました。
10日ぶりぐらいに会いましたが、お元気そうで何よりでした。

今回は動画三本立てでいきます。
私が行った時は夕飯時で、本日の夕飯を確認させていただきました。

なんと、びっくりドンキーのハンバーグプレートです。

びっくりドンキー名取店スタッフの皆様が直接炊き出しに来てくれてました。
本当にありがとうございます。
営業がまだ再開できていない中、被災者である自分ができる事を地域では考えて行動していってます。
遠方からの支援とはまた違った暖かみを感じました。
お昼にはcoco壱番屋の皆様が炊き出しに来てくださいました。
私の知人にも、石巻で炊き出し手伝いをしている方もいらっしゃいます。


夕飯後の挨拶の様子です。



被災地で知り合いになった皆様です。




体育館内の様子です。


被災地支援に来ていただいているかたがたはたくさんいらっしゃいます。
このように物資が行き届いていても、避難所生活は精神的にかなり負担になるものです。
その中でも、一緒に苦楽を共にした私の顔を見て、大歓迎してくれる方々の笑顔が本当に嬉しかったです。
私にもできる事はまだまだあるんですね。


これから、季節の移り変わりによってその需要も変化していきます。
その瞬間瞬間を見極めた決め細やかな対応をしていかなければなりません。
だからこそ、現地の空気を感じ、匂いを感じ、同じ空間を共有しなければわからないのです。
聞くと見るでは雲泥の差です。
だから私は現地を必ず見に行きます。

明日私は南三陸町に行ってまいります。
現地調査と労働力としてのお手伝いです。
これからの中・長期的な活動を行っていく上では、踏み入れなければいけない領域だと思います。
さらなるネットワークを構築していくために、戦略を練るターニングポイントになるでしょう。