師弟不二の共戦譜~小説「新・人間革命」と歩む~ | nations2のブログ

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2の山口開拓指導

 

「共戦」の章の連載は、2011年(平成23年)11月から始まった。

 

「山口開拓指導」の開始から、ちょうど55周年に当たっていた。

 

67年以来、10年ぶりの訪問である。この山口指導に臨む思いを、先生は小説に記している。

 

「(山本)伸一が、山口県入りした19日は、3年前に開催された第1回県総会を記念して、『山口の日』と制定されていた。

 

その時の県総会には、伸一は出席できず、メッセージを贈ったが、今回の訪問で、「県の日」の意義を、さらに深めることができればと考えていた」

 

そして、山口に向かう新幹線の中で、伸一はこう決意する。

 

”今回の山口県滞在は、3泊4日である。短期間ではあるが、山口県の同志が、21世紀への飛躍の力を培う、第2の山口開拓指導としなければならない。

 

一人ひとりの胸中に、いかなる困難にも負けぬ、信仰の闘魂を、赤々と燃え上がらせるのだ!

 

5月19日、伸一は小郡駅(後の新山口駅)に到着した。迎えに来た幹部に、「さあ、広布回天の新しい歴史を開こう!第2の山口開拓指導の始まりだよ」と言い、車で山口文化会館に向かった。

 

午後3時前、会館に着くと、伸一は直ちに、牧口先生と戸田先生の記念碑の除幕や記念植樹などを行っていく。

 

当時、会館の事務長だった村上拓夫さん(山口池田総県総主事)は、先生が会館に到着した時の様子を、感動の面持ちで語った。

 

「池田先生は、『素晴らしい会館ではないですか!』と言って私たちを励まされた後、敷地や館内を回られました。

 

その際、『会館は学会員さんの真心で建てられたものだから、大切に使うんだよ』と、会員の方々への配慮やこまやかな使い方など、丁寧に教えてくださいました」

 

開館当初、周囲には何もなかった。

 

そこに立派な会館が立った意義を、先生は指導した。「この会館自体が『常住此説法(仏が娑婆世界に常住して法を説く)」なんだよ」

 

常に同志が集い、広宣流布の大波を起こしていく姿を、こう表現したのである。

 

村上さんは言う。「山口の同志が誇りを持つことができ、また、世間の人たちが驚くような、素晴らしい山口文化会館のオープンでした。それだけに、そこに集う私たち一人一人が境涯を変えていかねばと、決意を新たにしたことを覚えています」

 

10年ぶりとなる山口訪問で先生は、懇談や少人数での打ち合わせに力を入れていく。

 

山口の幹部は、その先生の姿から、一人一人に光を当て、皆を強くしょう、山口の境涯革命を成し遂げようという気迫と情熱を感じていった。