edihの昭和音楽よもやま話

60~70年代を中心に、音楽にまつわる話をアップします。


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90年代にあらゆるGSと呼ばれるグループのCD化が進み、一つの楽しみ方として、グループのラスト・シングルから聴くのをお勧めする。
おそらく最後のシングルにするつもりではなかったものの、売上等の問題で次のシングルが出なかったということだろうが、レコード会社のどこまで真剣だったかと思うほど悲惨な曲が多い。
69年のGS衰退の時期、破滅に近い楽曲であることがある。

今回ご紹介するのは、本格派R&Bグループとしてデビューした
"ザ・ボルテイジ"

やたら「R&B」をキャッチとするグループも多かった中で、"ザ・ボルテイジ"はヴォーカルの"橘洋介"さんが黒人サウンド志向で、R&B一辺倒のバンド。
アルバムの曲を見ればおわかりであろう。
R&B ビッグ・ヒット
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当時発行のミュージック・ライフには「バックにブラスやストリングスを入れず、ステージでの迫力がそのままパックされたアルバム」と紹介されている。バンド・オンリーの演奏は逆にワイルドでチープで今なおマニアには人気が高い。

レコード会社は「ユニオン・レコード」。そこまで計算した制作というよりは、単にお金をかけていないアルバムだったのだろう。
メンバーのオリジナルには一切耳を傾けず、3枚のシングルの詞、曲はすべて"利根常昭"氏。メンバーは当然、気に入っていなかったという。

68年6月のデビュー曲「エミー・マイ・エミー」はR&Bバンドだけあって「サニー」を下地にしたのは見え見え。2ndシングル「トゥデイ」はホーンが入ったバリバリの曲、橘さんの歌いまわしのコブシが気になるところ。

さて、R&Bバンドとして売り出したものの、売上は今一歩、3枚目のシングルは、これまた乙女チックな

「君をみつめて」




R&B調ではヒットを期待出来なかったのか、随分とGSらしい曲。メロディの出来はいい感じだが、アンチ・タイガース、アンチ・オックスのファンが多かった
ボルテイジ。ファンははたしてどう感じただろう。

イヤイヤ、この曲はB面。

乙女チックなGSバンドに転身したかと思いきや、問題のA面は、

「汐鳴りの幻想」(69年4月発売)





GS盤「斉太郎節」ともいえる演歌スタイル。
3コーラス目に手もみの手拍子でも入れたくなるところ。あの"黒沢進"氏も絶賛したこの曲、もし橘氏の歌い回しに合わせて利根氏が作曲したのであれば鋭い読みなのだが、GSが飽和状態の中、なんとか差別化を図る苦肉の選曲だったようにも思える。

ファンとのトラブルもあって、結果的にはこのシングルが最後となってしまうのだが、R&Bバンドとしてデビューするも、結局は売れるために最後は演歌調となってしまったボルテイジ。

前にアップした"ブルー・インパルス"も悲しいラスト・シングルだったが、この「なんでもあり!」が"GS"の世界なのだ。他のグループのラスト・シングルも是非聴いてみてくだされ。

しかし、せっかく人魚と恋に落ちたのに、"汐鳴"君ったら、「君をみつめて」のようなロマンチックな歌にしとけばよかったのに、なんで「エンヤ、トット、エンヤ、トット」のリズムだっんだろうなぁ?
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