edihの昭和音楽よもやま話

60~70年代を中心に、音楽にまつわる話をアップします。


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今回は、7月に書いた”PYG”の続きを少々。

72年1月、PYGは 日劇ウェスタンカーニバルに出演。トリで出たステージでは沢田さんにトイレットペーパーが投げ込まれるといったハプニングがあり、相変わらずのバッシング状態であった。

しかし日劇で音楽監督をつとめた大野克夫さんと井上堯之さんの音楽性が、NHKのプロデューサーの目に留まり、5月からはじまる「歌謡グランドショー」に"井上堯之グループ"としてレギュラー出演が決まる。これをキッカケに、沢田さんも"井上堯之グループ" をバックにNHKに出演するようになり、暮れの紅白に初出場した。
堯之G
(左からKey:大野克夫 Dr;原田裕臣 B:岸部修三 Gt:井上堯之)

1月からPYGを休み、映画の助監督として映画界へ転進した萩原さんは 、主役、ヒロインがなかなか決まらない映画の主役に突然抜擢される。萩原さんの希望で一か八かで出演依頼し、OKを取り付けた相手役に岸恵子さん。完成した映画が「約束」である。

その「約束」を見た日テレの岡田プロデューサーが企画中の刑事ドラマ「明日にほえろ」の主役「風見健一」(通称ボーヤ)役に萩原さんを推薦、出来上がったのが、あの「太陽にほえろ!」なのである。(ボーヤの愛称に、萩原さんは猛然と抗議したという)

劇伴には萩原さんの強力な推薦で、作曲は大野さんに決定し、16チャンネルの録音機材持ちこみで最初のレコーディイングは72年6月。大野さんの書いた60cmにもなる譜面を頭から一日がかりで演奏し続けた。(余談だが、大野さん以外のメンバーは、ひたすらレコーディングしたため、”メインテーマ”と”愛のテーマ”以外の曲のタイトルが分からなかったらしい)

この時点でのレコーディングテープには、”演奏PYG”と記されていたのだが、OAでの演奏クレジット名は「井上堯之バンド」。これはメンバー誰も知らなかったらしく、意外にも日テレが「井上堯之バンド」の名づけ親だったようである。

放送100回を記念して、”太陽にほえろメインテーマ”のレコードプレゼントを募集したところ、応募総数40万ものハガキが殺到。急遽、ステレオにmixアウトして(と思われる)、ポリドールと東宝の2社からシングルが発売され、あわせて30万枚というサントラとしては異例の大ヒットとなった。

太陽Po太陽To
(ポリドール盤は堯之バンドのクレジットはあるが東宝盤は堯之バンドの記載なし) 

このヒットにより、「太陽にほえろ!」や「傷だらけの天使」他の堯之バンド演奏のサントラが、レコード化が定番化されるのだが、まだTVの音声はモノラルの時代、レコード化にあたりステレオで新録音され若干TVのテイクと違う音源があり、TVテイクそのものがレコード化されるのは高島幹雄さんが'83年から企画した「オリジナル・サウンド・コレクション」シリーズの発売まで待たなければならなかった。 (現在はすべて廃盤)
サウンドトラックファイナル


M1#3,M2#2ミックスアレンジ(第1回OA メインテーマ)


PYG、そして沢田さんのバッキングだけではなく、TVは作曲は大野さん、映画は堯之さんが音楽を担当、様々な素晴らしいサウンドを残した。
現在も、堯之バンドやお二人の手がけたサントラのCDが多く販売され、我々ファンにとっては嬉しい限りである。
(文中一部敬称略)

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