「お久しぶり」


そう言って、以前していたように
後部座席のドアを開けた






その男と会うのは一年振りであった



散々な目に合って、もう二度と会うこと

はない、そう決めていたのに。



しかし、ブロックは出来なかった

LINEしたのは私の方からだった


あの眼力と、俺様で強引な性格が

何故か懐かしく思い出されてしまった




男は以前と変わりないようだった



「どうしたの?急に」


「何だか懐かしくなっちゃって、、」




それからまた復活した私達



しかし、なかなかタイミングが合わず

まだ身体を合わせてはいなかった



会えても仕事終わりの30分程度


男の車の後部座席で、ハグをして

キスする程度であった



それだけでも男のモノが硬くなり

ギラギラした瞳が私を見詰めるのを

感じていた




彼女はいない、そう思い込んでいた


あの時、別れて一年。

女と違って、男にそうそう出会いが

あるとは思えなかったのだ


そして今度こそ、この男を好きになれそう



そんな予感がしていた




再会して一ヶ月後、1日デートの予定が
決まった

その為に男は仕事を調整して
私の休みに合わせてくれたのだ

(念の為、確認しておこう)

ふとそう思い男に聞いてみた



「ねぇ、彼女はいないんだよね?」