アラフィフの性欲に興味を持つ
方がいらっしゃるかどうか


それは、徐々に下降線を辿っており
出会い卒業かもと、もの悲しい気持ちに
襲われてしまう今日この頃であった



しかしそれは

身体の衰えによるものだけではない
身体も心も委ねたい、そんな男に
出会えていないということも一因である


この男に触れられたい
この男と口づけを交わしたい
この男と抱き合いたい
・・・


消えそうな身体の中心の灯火
それに息を吹きかけ炎へと
燃え上がらせる男

そんな男との出会いがある限り
アラフィフの身体は女であり続けるのだ



辛く悲しい思いを何度も経験して
心も身体も許せる男を探し続けた



セックスだけを求める男なんかもう
要らない
愛する男でなければもう交わうことは
出来なくなった




そして出会った男


この男なら私を大切にしてくれる
私を悲しませることは無いはずである


そしてその男を思い、久しぶりに
自分の身体をひとり燃え上がらせ
果てるアラフィフ


そう、私はまだ女なのであった


愛する男に抱き締められ、烈しく唇を
吸われ、身体中を男の思うままに愛撫
されることを妄想せずにはいられない




そうなのだ


アラフィフのエロスは、未だに
終わりを迎えてはいないのである