リニア新幹線が大田区を通ります。
東京都は、環境アセスメントを適当としたわけですが、そのアセスメントがこれまで私たち(リニア市民ネットなど)が指摘してきた通りずさんだったことが、先日の説明会で明らかになりました。
どのようなアセスメントだったかは、過去のブログをお読みください。

 

環境アセスメントは、環境への影響が大きな事業に対して、

①「あらかじめ環境影響評価を行うこと」が大切だから
事業に係る環境の保全について、将来にわたり健康で文化的な生活が営めるよう

行うものですが、法令に従い適切に処理するといった文字が並びほとんど具体的な方策が示されていませんでした。

具体的な方策が確立できずに工事や事業を行えば、当然、環境は保全されず、私たちは将来にわたり健康で文化的な生活は営めません。

変更された常口の残土搬出入経路
例えば、環境アセスでは、残土の搬出入は、環七経由で中原街道から非常口に入り、そこから来た道を戻る計画でした。

ところが、これを、環七から中原街道を通って洗足池南西の非常口工事現場で残土を積み込み、これを中原街道から環八を通って臨海部へ搬出する経路に変えています。


環境影響が配慮されていないかった環境アセスメント
現実に、JRが環境アセスメントで示した搬出経路は、実現不可能で、非常口から中原街道を右折することはできません。
しかも、同じ道を倍のトラックが搬出入することになるので影響が大きい、という理由で、経路を変えたようです。


実現不可能だった環境アセスメント
JRが示す工事は、環境への影響を最大限に配慮した方法ではなく、もっといい方法があるということになります。住環境より利益なのでしょうか。

いずれにしても、警察署舎宅の跡地だけでは、トラックの搬出入を行うことはできないようで、現在、隣地の地権者に土地購入を持ち掛けているようです。
そうなると、地権者が土地を売らなければ、工事は行えないとも言えます。

環境影響どころか、実現不可能なアセスメントをしたことになり、それを東京都も認めたことになります。
リニア建設ありきで、JRの営利事業に国や東京都が加担して進められてきたように見えてしまいます。

これは、トラック搬出入だけの問題でしょうか。

以下、説明会の質疑の概要をリンクします。

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https://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/64f788cf676147f5f6c2cb2a9f628c55