死別42日目の午後。

 

年末、ということで来客が多かった。

 

他県にいて葬儀に来れなかった友人。

 

年末ということでお線香をあげに来た親戚。

 

次から次へとお客さんが来る。

 

シンゴは人気者なんだね。

 

シンゴの幼馴染一家も来てくれた。

義父母と一緒にお茶を飲んだけど

私はそこにいるだけ。

 

何も、話すことはない。

声をかけられることもない。

 

元気ないなって思われたかもしれない。

でも仕方ない。元気なんてないし。

明るく振る舞う・・・・とか

私にはできない。ムリムリ。

 

そしてシンゴがいない現実に引き戻される。

 

せっかく前を向いているのに。

 

いたたまれず、お客様が帰った後に

祭壇の前で号泣した。

 

娘が近くにいたけど

「ごめん、お母さん、ちょっと泣くから」

と断って泣いた。

 

しばらく泣いてから

「ごめんね、お母さん、ダメだねぇ・・・。」

と言うと

 

娘が

 

「私も、こうやって、他の家族が

みんなでお線香に来たりすると

お父さん居て、いいなぁって思うよ。」

 

と言った。

 

「そうだよね!!」

 

娘の言葉に思いっきり共感した。

 

「お母さんも、そう思っちゃうの。

だから悲しくなって泣いちゃうんだよ・・・・。

 

色々事情があって、お父さんいないお家もあるけど、

うちには、いたんだもんね・・・・。」

 

と娘の手を握りながら話した。

 

娘は私が泣いているのでもらい泣きしていた。

 

すると娘が

 

「お父さんがさ、どっか遠いところに行ってて

会えないってことにして、

私たちがいない時に帰ってきてるって

考えればいいんじゃない?」

 

と9歳の娘にアドバイスされる。

 

そうだね、そうしようかな・・・。

 

守らなければいけない娘に

守られてしまう私。

 

情けない・・・。

 

今日は3人でお風呂入ってご飯食べた。

 

シンゴが死んでから久しぶりに3人で過ごした。

 

でも、出来た。やれた。頑張れた。

 

 

シンゴはもういない。

どうやったっていない。

 

息子は一番好きなのはお父さんだと言った。

いいよね、死んでも不動の1位。

もう勝てないんだろうな。ずるいな。

 

息子は今日

 

「オレ、いつも寝る前に

”夢にでてきてください”って

お願いしてるのに

全然夢に出て来ない!!」

 

と祭壇の前で怒っていた。

 

ちょっと、シンゴ、

あんた頑張って夢に出たら??

 

息子に、後3年でもいいから

お父さんがいたらよかったのに、と

強く、強く思ってしまう。

 

小学校低学年の時期の

お父さんが一番活躍できる時に

いなくなるなんて・・・・。

 

 

 

でも、もう、いない。

いないんだ。

シンゴはどこにもいないんだ。

 

シンゴの親友が

「シンゴも「食べられない」んだから

可哀想だな」

と言っていた。

 

そうだね。

食べることが大好きだったシンゴが

もう食べられないなんて・・・。

 

それがこんなに早く逝ってしまった

シンゴへの罰なのかもね。

 

 

 

午前は親友と話して少し前を向けて

午後はシンゴがいない現実に

またずーんと落ち込んだけど

 

「もうシンゴはいないんだ」

ということを

なんとなく理解し始めた

死別42日目。

 

 

汗死別した人と共感したい汗

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