天気予報は晴れのち曇り。早めに出発するはずが、源泉入れたてかけ流し貸し切り風呂の誘惑を断ち切りがたく、結局、6時まで時間いっぱい楽しんでからの出発になりました。

 そのせいで、上日川峠の登山口駐車場は、第1駐車場から第3駐車場まで全て満車。
 かなり離れた場所にある第4駐車場に行かざるを得ませんでした。第1駐車場から第3駐車場までは隣接しているのに、第4駐車場だけがめちゃくちゃ遠くて、しかもせっかく登ったのに延々と下るのがもったいないです。
 この原っぱが第4駐車場。線もない(笑)


 花火大会や工事現場にあるような仮設のトイレがありました。予想通り、めちゃくちゃ臭かったです。


 素晴らしい青空です。クルマは首都圏ナンバーが多く、ひなびた温泉ステッカーと純温泉協会ステッカーの大阪ナンバーは目立ちます。


 この第4駐車場から上日川峠登山口までは、15分くらい登ります。


 よく整備されている快適な道が続きます。


 登山者は多め、さすが百名山。


 上日川峠に到着。ここまでコースタイム通りの15分。
 下の地図の通り、福ちゃん荘の先、唐松尾根経由が最短ルート。大菩薩峠経由は大回り。
 いろいろな景色が見たいので、時計回りに周回することにします。



唐松尾根経由の場合、山頂まで1時間半くらい。


 少し舗装路を進みます。


 そして、登山道に入りますが、舗装路が並行していました。山小屋の関係車両が通行する道でしょうかね。

 福ちゃん荘に到着。楽ちんです。


 山小屋なので泊まれるうえ、ランチやコーヒー、軽食も楽しめます。


 今の天皇陛下が皇太子さまだった時期に、雅子妃と共に来られていたみたいです。

 今の天皇陛下は、日本百名山の半分以上を登頂されています。

 奈良県では、「皇太子様(当時)が座られた椅子」なんていうのもありました。

 私、たまたまですが、天皇陛下が行かれた山に行くことが多いんですが、安全性が高くて良いですね。

 天皇陛下は、那須の三斗小屋温泉の煙草屋旅館には泊まられたみたいですが、水平歩道の先の阿曽原温泉とか、長すぎる道のりの高天原温泉には行かれないでしょうね。


 炭火の良い匂い。この炭火のある一角の隣の建物が浴室棟らしいです。お風呂もあるのも福ちゃん荘の魅力ですが、残念ながら沸かし湯です。
 天然温泉なら泊まりたいです。


 お食事処の暖簾があります。


 こういうのを見ているとついつい何か欲しくなります。


 でも、荷物が増えるので、後にします。とりあえず、山頂へ。


 予約して下山時に食べる方法もあるんですね。
 おほうとう、「お」がついて上品です(笑)



炭火の匂いで懐かしい気持ちになるのは、不思議です。


 ここから、地図のように、道が二手に分かれています。点線ルートも入れたら3ルートかな?


 唐松尾根を登って行きます。樹林帯で展望はなく、地味な登りですが、整備されていて楽ちんです。


 しばらく写真も撮らずガツガツ登って行きます。すると、樹林の隙間からの光が増えて、明るくなってきました。


 空が広がって、振り返ると、びっくりしました。富士山です。


 なんとなく、登って行く方向に富士山が現れると想像していたので、振り返ると富士山があってびっくりしました。


 もう少しで山頂?


 振り返るたびに、よりハッキリ見える富士山。


 素晴らしいです。


 たくさん撮影してしまいます。


 富士山の手前に見えているのはダム湖ですね。


 雷岩に到着。ここで、もうひとつのルートと合流します。一気に人が増えました。ここにとどまる人が多い理由は後でわかりました。


 山頂は合流して約10分くらい。


 大菩薩嶺登頂。日本百名山15座目です。
 これまでの百名山のなかで、いちばんの展望の無い地味な山頂ですが、この日の登山者がめちゃくちゃ多かったので、山頂看板の撮影には手間取りました。
 ただ、展望が無さすぎるので、滞在する人はほぼいません。
 なので、展望の良い雷岩の辺りに人が多いんでしょうね。


 展望のない残念な山頂から雷岩まで戻ってきました。
 よく高知のはりまや橋が残念な名所と言われていますが、札幌時計台と長崎のオランダ坂とはりまや橋で3大がっかり観光地らしいですね。
 はりまや橋は行きましたが、たしかに小さかったです。札幌時計台もかなり前に行きましたが、たしかに小さくてあまり目立ちませんでした。長崎のオランダ坂は行ったことがないからわからないです。

でも、大菩薩嶺の山頂もかなりの地味さですね。
 ただ、山頂まで行けたことが素直に嬉しいですし、そういう感動や達成感が得られるので、やはり、展望はなくても山頂には立ちたいです。


 雷岩のあたりは広々としているので、ランチにピッタリです。


 富士山が見えるんですよ。素晴らしいです。


 前日に買ったキリンベーカリーのパンでランチ。朝ごはんもキリンベーカリーのパンなので2食連続ですが、パンが大好きなので望むところです。
 香ばしいくるみの入っているくるみパンがめちゃくちゃ美味しかったです。
 昨日のパンなので、少し固くぱさついているのは否めませんが、景色の素晴らしさが補ってくれました。



 さあ、大菩薩嶺から大菩薩峠に向けて降りて行きます。


 ずっと右手に富士山が見える素晴らし過ぎる緩やかな下り坂。こういう道が大好きです。
 登山が好きですが、精一杯登った後のこういう道が楽しみです。
 標高2000メートル地点を通過。標高2000メートル、西日本には無い高さですね。
 西日本最高峰の石鎚山へ登っていながら、最高地点の天狗岳まで行けなかったので、また行きたいです。


 避難小屋です。
 ここは、賽の河原という怖ろしげな名前ですが、めちゃくちゃ明るい雰囲気です。



あの石の山が賽の河原っぽいのでしょうか。


 無人かと思いきや、3人の登山者がランチ休憩していてびっくりしました。
 外のほうが景色が良いのに不思議です。
 この写真の左手は富士山の方向です。


 天気予報は外れたのか、遅れたのか、まだまだ晴天。


 見えている登山者は登っている方。私と同じく時計回りの登山者が多いなか、この方は大菩薩峠からの登りのようですね。


 親不知の頭。また怖ろしげな名前ですが、素晴らしい景色です。 
 怖ろしげな名前の場所が多いので、もともとは危険なところだったのかもしれないですね。


 下のほうに見えている山小屋は介山荘。
 大菩薩峠を書いたのが中里介山だから、この山小屋の名前になっているのでしょうか。
 大菩薩峠は読んだことがないのでわかりません。


 大菩薩峠は、富士山が眺められるうえ、日の出日の入りをどちらも見られるという素晴らしい場所。泊まれば星空も観られるのでしょうね。


 小屋は、早めのランチタイムで賑わっています。


 小屋に着く手前に、細い旧道への分岐がありました。旧道とはいいつつ、しっかりしている現役の道のようにも見えました。
 この道を探索したいですが、初めてなので無難に上日川峠の標識が指す方向に向かいます。


 ゆったりとした道幅になり、かなり歩きやすい緩やかな下り坂を進みます。


 福ちゃん荘を通過して、上日川峠まで戻ってきました。


 ロッヂ長兵衛は、とても素敵な館内でした。軽くお土産のみ見学しましたが、人が多すぎて写真はムリ。


 路線バスも登山者が多いからか、2台体制です。こういう場合、後の車両のほうが空いている確率が高そうですね。


 さらに15分歩いて、第4駐車場に戻ってきました。


 YAMAPで確認すると、10キロ以上歩いたんですね。標高差が少なくて楽ちんですし、富士山を眺めながら歩けるところが多くて、とても楽しかったです。


 今年の初めはコロナの後遺症の味覚障害や嗅覚障害に悩まされて、登山も近場の楽ちん過ぎる山ばかりでしたが、ようやく本調子に近づいてきました。
 これから登山シーズンなので、今年も、百名山にチャレンジしたいと思います。
 次は、至仏山か那須岳か阿蘇山、久住山、祖母山、霧島山、開聞岳の九州方面かを考えています。

 下山後は、もちろん温泉。自宅までの移動距離も考慮して、2湯を選びましたが、良い温泉が多すぎて悩みました。