河合塾の2025年5月版の偏差値一覧が更新され、その他、いくつかの偏差値一覧も2026年度受験に向けたバージョンに更新された。

 

 子供が通う獣医系では、2024年2月に岡山理科大学獣医学科の1期生が国家試験を受け、散々な結果になり、2025年入試は受験生はその結果をみて動いたとみられ、酪農大と2024年まで差は無かったが2025年5月版の河合塾を始め、偏差値一覧では、若干、岡山理科大と酪農大との差が付いた感じになった。

 

 結局、2025年2月の国家試験の結果は3月に入り発表があり、最新の結果を見て進路を決める事ができないので、学生たちは前年の結果から判断するしかなく、合格率が6割台に沈んだ結果をみれば、さすがに進学意欲はなくなるだろう。

 

 今度の2026年度入学者の入試は、国家試験の合格率が8割という結果を見て、入試に臨むので、実際に酪農大との偏差値の差が埋まるのかは気になるところである。

 

 医学部については、以前のよりは大学間での国家試験の合格率に差が無くなってきたので、どちらかと言えば、学費の差で偏差値が決まっている感じがあるが、薬学部については、何となく国家試験の合格率と偏差値の高さに相関がある感じである。

 

 医師、獣医師の国家試験は、合格率こそ8割~9割と高いが、その覚える範囲、試験の際の問題量などは尋常じゃなく、そんなに簡単に合格できるものではない。

 医師の場合は、旧帝大に合格できる実力がある人が集まって、合格率9割、獣医師国家試験は、明治大(農)に合格できるレベル感の人たちが6年間勉強をして、ようやく合格率8割になるか、ならないかであり、難易度は格別である。

 

 そして、これらの難関試験、年々難易度が上がっているらしい。

 1問1問の難易度が上がるというより、出題範囲が増え、覚える範囲が増えているのである。

 獣医師国家試験では、昔は魚や野生動物の分野なんて、出題範囲に無かったと聞いた事があり、確かに範囲は広がっている気はしないではない。

 

 学問としての進歩がある分野であれば、国家試験は先に受けた方が有利と言われており、医学の世界、まだまだ進歩があるので、国家試験は年々難しくなるのだろう。

 

 獣医学科、少子化と言えども志願者は減らず難易度を維持しており、将来の専門職としての需要は引き続きあると期待したい。

 お金はかかるが、子供は十分食べていける資格なので、親の役割は果したのではと思う。