どこの予備校でも合格5割のラインなどを基準に大学別の偏差値の一覧表を作成している。
この一覧表、何が基準で何をベースにして作成しているか最近少し気になり調べてみた。
まず、予備校に通ってる学生に受験前に受験校数や受験校名を調査するらしい。
そして、合否を順次入力してもらうらしいのだが、中には入力をしない学生もいて、電話をかけてまで結果の聞き取りをしているのである。
結局、入試前の段階では、入試前の高揚感から、受ける大学名は調査書に書いてしまうと思う。
しかし、不合格などは本来は言いたくないし、滑り止めの滑り止めの合格も言いたくないのではとおもう。
一方で、予備校からすれば受験前までのデータ、共通テストの自己採点データも持っているので、あとは合否判定さえわかれば合格ラインが見えてくるのである。
ところが、3月31日に追加合格の連絡が来た場合はどうなるのだろうか。
恐らく、あわてて入学手続き、場合によってはアパートを借りたりと、予備校への報告どころではなくなるし、正直、その時期になれば、予備校の報告は不合格で報告しているはずなので、それが合格に変わってもどうでも良いのである。
結果として何が起きるか、大学側は偏差値を吊り上げることが可能で、大学のブランドを維持できるのである。
具体的には、正規合格のラインを偏差値55程度の成績の受験者で切り、残りを多少補欠として保留、ただ、国公立合格発表の際に多くが逃げていくので、補欠や不合格の中から合格者を出し、必要な数になるまで声をかけ続け、学生を確保するのである。
正直、学生からすれば、学生の学力はどうでも良く、学生のレベルが下がればそれに合わせて授業の難易度を下げればいいだけではないかと思う。
こんな感じらしいので、各大学とも3月10日までの国公立の発表から月末までが勝負で、さらに3月20日ごろの国公立後期の発表以降の辞退した学生の穴埋めが実際は大学経営の命運を握っているのではと思うのである。
2018年に大量の追加合格が始まったが、ここ数年は落ち着き始めた。
しかし、今年は浪人が難しい年なので、もしかすれば例年より動向が読みにくく、追加合格が多くなってくるのではと思うのである。
某愛媛の獣医系大学、1911人受験し、286人合格していると公表されているが、実際には、1911人は2日間の受験日の合計であり、受験タイプが標準と数学重点があったので、1911人は延べ受験者数で、286人は延べ合格者数ではないかと思われる。
すなわち、実人数は半分ぐらいしかいないのではないかと考えている。
どこまでも楽観的と言われるかもしれないが、そうすると、どこかに書いているのをみたが、実際にここの大学の合格者に対する入学者数が2割~3割ほどらしく、140人が実人数としてもここの大学に進むのはせいぜい40人ほどではないかと思う。
すなわち、定員に近い数しか入ってこない。
ただし、ここの大学には留学生枠や社会人入試枠など、受験者がほぼいない枠があり、その枠が一般枠に流れてきているのではと思われるので、後期でも少しは可能性があるのではと考えている。
あくまでもかすかな望みではあるが、期待を込めて後期に望みをかけたい。
国公立受験まであと2日まで迫った。