笹井恵里子の仕事日記

週刊誌を読むのも書くのも好きなジャーナリストです。
取材や制作過程のこぼれ話を、掲載後にお届けします!


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 前回の続きです。

「老けない『最強肉』ベスト10」の記事づくりにおいてとてもお世話になった秋葉原駅クリニックの大和田潔先生。

 取材のお礼と年末のご挨拶を兼ねて、記事が掲載された『週刊文春』を持参してうかがいたい旨を伝えると、診察後ならいいよ、ということで、昨夜お邪魔してきました。

 

 大和田先生とはこれまでたくさんの話をしてきて、昨夜も3時間、語りに語り合いましたが、「週刊文春が大好き」というのは初めて知りました。現在50代前半の大和田先生ですが、中学生の頃から愛読されているとのこと! びっくり。

 掲載誌を渡すと、「ありがとう!」と満面の笑み。

 そして早速自分の好きなページから読み始める……。そういう時は、普通自分がコメントした記事(「老けない『最強肉』ベスト10」)から読むでしょうと、心の中でツッコミを入れたのですが、大和田先生らしい。伊集院静先生の「悩むが花」を読んで声をあげて笑っている大和田先生をカメラで撮りながら、思わず私も笑顔になりました。

 週刊文春の厚みと幅がある連載陣、書評などが何より好きなんだそうです。

「文字マニアの心をくすぐるものばかりなんだよ。時々紹介されているグッズ類も、どこから見つけてくるんだろうというぐらいの目利きと、選ぶセンスがいいわけ。そのあたり、ほかの雑誌とは格が違う。あと、雑誌の雰囲気が明るい。作っている人も書いている人も、雑誌が好きだというのが伝わってくる」と力説されていました。そうなんですね、私も今更ですがもう一度隅々まで読んで勉強したいと思います。

 

 それほどまでに好きな週刊文春からの取材依頼であっても、大和田先生は意に沿わなければ受けないんですよね。

 以前、私がサンデー毎日の記事で取材にうかがった際、「今、週刊文春から取材申し込みがきたけど、断ったよ」と話していたのを思い出しました。

「あぁ、あの時は今あるものを否定するだけの記事での取材依頼だったからだよ。〝焼畑農業〟に未来はない。読者が『やってみようかな』『自分の生活に取り入れたい』と思える記事に僕はクリエイティビティを感じる」

 もちろん、親しくしている(つもりの)私の取材依頼であっても、企画趣旨に対する判断を冷静に下します。取材でも、原稿でも、大和田先生は自分の〝目の前〟で起こることでしか判断をしない。

 これはどこの出版社から出されるものか、取材にきた人が自分と仲がいいかとか、どの程度のキャリアがあるか、社員かどうかなどの〝背景〟は一切考慮されないわけです。

 だから私も安心して大和田先生にぶつかれるし、全力で取材し、意見を言うことができます。

 

 取材が終わった時、自分でも集中してよくねばって話が聞けたと思う日は、帰り際に大和田先生から「笹井さん、今日はキレが良かったね!」と声をかけてもらえるし、今回の「最強肉」の記事のように、オリジナルなものが書けたという自信がある時は、たとえ大和田先生自身のコメントが少なくても「いろんなエッセンスが詰まっていて面白い!」と言ってもらえます。もちろん、逆もあります。あえてなのかもしれませんが、取材も原稿もイマイチな時は言葉少なですね。

 

「老けない『最強肉』ベスト10」の取材の時、ともすると「健康効果」のほうに流れてしまうので、「〝老けない〟という観点で聞いています」と話を遮った時がありました。そうしてしまうとムクれる先生も多いのですが、大和田先生の場合、「そうかぁ、老けないと健康は違うのか……」と、そこから思考が始まります。

 昨夜、改めて二人で「健康と老けないは、どう違うのか」を議論していました。

 その結果、「健康」は、「今、健康である」という断面図、

「老けない」は、「時間軸で変化していくもの」という一つの結論に達したのです。

 今、健康であっても時間軸でみたら老けていくかもしれない。だから体をメンテナンスし続けていくことが、「老化防止」ではないか、と。

 

「体をメンテナンスし続ける」ーーそれが良いことなのかどうかはその人によって、また置かれた状況によって違うのかもしれません。

 メンテナンスする時間もないほど何かに熱中するという生き方も、素敵だと思います。

「11月は一本も記事が出なくてつらかった」と私が話すと、大和田先生に「慣性の法則だね」と言われました。

 車輪は回し続けなければ、もう一度同じ荷物を動かす時にかなりのパワーを必要とする。常に回転し、エネルギーを動かし続けていくと(それは老化を加速させる場合もありますが)、重い荷物を重いと感じない時がある。

 私は来年は動き続けていたい。取材をし、原稿を書き続けていきたい。ちょっとだけ速度を緩めつつ、でも年末年始も来年の回転のための準備をしていきたいと、大和田先生と話しながらメラメラと闘志を燃やし、決意するのでした。

 

 今年の更新はこれで最後にします。みなさま、どうぞよいお年を!

 

 

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