投資に「保証」はありません。これは以前にも書いた通りです。

しかし、多くの人は「目標利回りがいくらか?」という“表面の数字”だけを気にしてしまう。

そして、その数字が少しでも下がると「損した」と感じる。

けれど、本当に守るべきは利回りではなく元本そのものです。

 

投資の世界では、「いくら儲かるか」よりも「どれだけ失わないか」が重要になります。

つまり、リターンの最大化より、リスクの最小化こそが本質。

例えば、NISAは「株式市場にお金を預ける仕組み」です。過去の平均利回りが7%であっても、ある年は10%を超え、別の年にはマイナスになることもある。

「7%が保証されている」という意味ではないのです。

 

私は、常々こう話しています。

「向こう10年以内にリタイアを考えている人は、相場系に主要資金を突っ込んではいけない」

 

その理由は、リタイア直前に経済ショックが起きた時、マネープランが大きく狂い、翻弄されるリスクがあまりにも大きいからです。

株価や為替は、世界の政治・金利・地政学など、無数の変数で動いています。

リタイア目前の人がそこに資産を集中させるのは、“経済的な高波に小舟で出るようなもの”です。

 

では、どう考えればよいのか。

それは、「どんな仕組みで元本を守っているか?」を常に確認すること。

利回りよりも、リスクヘッジの構造を見ることです。

どんな優秀な投資でも、一定の下振れリスクは存在します。

だからこそ、投資とは「増やす技術」ではなく「守る知恵」なのです。

(“どれだけのリスクでどれだけの利益を得ているか”を測る指標がありますが、それはまた別の記事で解説します。)

 

リスクを完全に消すことはできませんが、減らす工夫は誰にでもできます。

たとえば、為替や金利が動いても慌てずに済むよう、円だけでなくドル建て資産を合わせ持つ。さらには、「手数料」「担保性」「市場規模」。この3つをチェックするだけでも、失敗の確率は大きく減らせます。


 

「万一」に備えた準備をしている人ほど、冷静にチャンスを掴めるのです。

 

世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏の有名な言葉があります。

 

Rule No.1: Never lose money.

Rule No.2: Never forget Rule No.1.

(第1のルール:損をするな。第2のルール:第1のルールを忘れるな。)

 

派手な成功談の裏で、この“当たり前の原則”を徹底して守り抜く人が、最終的に資産を残します。

 

日本人らしい投資とは、ゼロサムゲームではなく、コツコツ育てる投資。

守ることを覚えた人だけが、複利の恩恵を味方につけられるのです。

 

どんな投資が今日の話に該当するのか、自分の目で確認したい人は、ぜひ情報収集にお越しください。

 

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