「日々、仕事を精一杯しているのに、なかなか成果に結びつかない」と悩んでいる人はいないでしょうか。
なんとか事態を打開しようとして、自己啓発セミナーなどに参加し、「よし、やってみよう」と思っても、いざ会社に行くと、「何をどうすればいいのかわからない…」というパターンに陥っている人をよく見かけます。
今でこそ、独立を果たしてFIREも達成し、基本は投資収益で生活をしている私ですが、かつてはサラリーマンとして19年間勤務し、そのうちの7年間は平社員という立場でした。
当時は、私も「これは」と思ったセミナーを片っ端から受けまくり、高額セミナーにも参加したものです。
私のこれまでの経験からお伝えすると、大事なのは「何を学ぶか?」の前に、「いかに学ぶか?」です。そもそも学び方が間違っていると、せっかくの努力も成果に結び付かず、残念な結果に終わってしまうわけです。
学び方には、成果が出る学び方と、成果が出ない学び方の2つがあります。
成果が出ない学び方とは、簡単に言うと、学校の勉強です。
学校の勉強は、暗記をしたり、教科書の内容を書き写したりと、とにかく知識を詰め込みます。この方法は、テストには役立つかもしれませんが、理解することと、実践することは、全くの別物だとお考えください。
では、成果に結びつく学び方とは何でしょうか。それは「行動に結びつけるために、いかに学びを自分ごと化できるか?」ということです。
どんなに素晴らしい講義も、教材も、学ぶ側の受け取り方が間違っていると、結果も的外れになってしまいます。理解することを目的にするのではなく、どうやって自分の行動に落とし込むか?という姿勢で学ぶことが大切なのです。
サラリーマン時代に、私が行なっていたのは、今、学んでいることを、自分の部下や後輩に伝えるつもりでセミナーに参加することです。
当初はすべて聞き漏らすまいと録音したり、メモを取りまくったりしていました。
仮に、セミナーの内容を理解することを目的にしてしまうと、学びが100%を超えることはありません。
ところが、「このセミナーの内容を、絶対に◯◯さんに伝えたい」という気持ちで取り組むと、メモは最低限しか取っていないのに、時には100%を超える理解度と感じることが増えていきました。
それは伝える際に、「セミナーの内容+自分の経験や知識」が加わっていくことで、学びにより深みが加わり、臨場感もアップするからなのだと思います。
実のところ、「仕事を精一杯しているのに結果が出ない」というのは、誰のために、何をどうしたいのかが、はっきりとイメージできていないせいなのかもしれません。少なくとも、漫然と行なっている努力が、成果に結びつきにくいのは確かです。
もし次回、仕事に行き詰まった時は、ぜひ「この仕事は、そもそも誰のために、何のために行なっているのか?」と自問自答してみてください。ひょっとすると、それまで見落としていた、新たな視点に気づくことができるかもしれません。
俣野成敏
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