巷の副業に関する記事を読んでいると、「この副業をすることで、果たしてより質の高い生活を送れるのか?」と少々疑問符が付くような仕事を多く見かけます。
たとえば、ヤフオクやメルカリなどの物販は、自宅にある不用品や、ネット通販等で仕入れたものを転売するビジネスです。
コツは「安く仕入れて高く売る」ことですが、まとまったお金を稼ぐには、目利き力や世間のニーズを把握する能力などが求められます。
また、ブロガーやアフィリエイト、YouTuberなども副業の代表とされています。これらは広告ビジネスの一種で、定期的な更新が必要であるという点と、持続的にユーザーを惹きつける必要があるという点で、難易度の高い仕事です。
手軽な副業としては、飲食店やコンビニなどでのアルバイトがあります。確かに、やれば確実にお金が入ってはきますが、時給を下げる仕事以外の何ものでもありません。
「後々、自分が飲食店やコンビニを開業したい」というなら話は別ですが、くれぐれも安易な道を選択しないようにしたいものです。
成功する副業の一つのパターンとは、(自己評価は置いておき)他人から評価される分野に特化し、事業化することです。
たとえば、あるIT企業で自社サイトの運営を担当している人の事例です。その人は、知り合いに頼まれたことをキッカケに、ライターや編集の仕事を副業として請け負うようになりました。
この事例の中には、成功する副業の2大要素が含まれています。それが、以下の2つです。
1、普段、自分が行っている業務の一部を副業化する。
2、力量を試される依頼があったら、思い切ってメニュー表を作ってみる。
上記のIT企業の社員が行っている副業は、この2点が当てはまることから、今後も事業として継続していける可能性が高いと判断できます。
もう1つの事例は、私の知り合いで現在、事務コンサルタントをしている方です。知り合いはサラリーマン時代、広告代理店に勤めており、クライアントとデザイナーの間に入って調整したり、印刷会社との折衝に当たったり、という仕事をしていました。
その後、知り合いは病気のために会社を退社。しばらく休養していましたが、そろそろ復帰しようかという時に、会社を経営している知人から「仕事を手伝ってくれないか」という声がかかりました。
知り合いが試しに知人を手伝ってみたところ、会社の売り上げが1年で3倍。口コミで評判が広がり、知り合いは独立を果たしました。
このように、副業とは「普段、当たり前のように行っていること+他人からお願いされたこと」というのが、独立に至る成功パターンの基本です。
そうは言っても、中には「他人からお願いされるような仕事をしていない」という人もいるかもしれません。
そのような方は、まずは下記の書籍をお読みになってみることをお勧めいたします。
『サラリーマンを「副業」にしよう 「給料袋」もう1つ増やす方法、教えます』
https://www.amazon.co.jp/dp/4833423707/winwinproject-22
本書には、著者の経験をもとに、副業を始める際の心構えや、売れる仕組みの作り方などが記載されています。
副業初心者が一から始められるように構成されていますので、ぜひお手に取ってみていただければと思います。
俣野成敏