最近は、1日単位、数時間単位で働くことが可能なスキマバイトのマッチングアプリが大盛況で、複数社が参入し、活況を呈しています。
ネット記事を読むと、多くのサラリーマンが、残業禁止による収入減やインフレによるコスト高を埋め合わせるために、こうしたマッチングアプリを使用しているようです。
私は、個人的には特別な理由(例えば将来的に居酒屋を開きたいので居酒屋でバイトをする等)がない限り、「サラリーマン+サラリーマン(パートやバイトを含む)」という副業はお勧めしていません。けれど現実問題として、手元のお金が減ってくれば、やらざるを得ないというのが実情なのでしょう。
私の知り合いで、今は独立してアパレル関係の仕事をしている人が、かつてこのように言っていたことを思い出しました。
「アパレル業界は浮き沈みが激しくて、30年以上続く企業は数えるほどしかありません。だから先輩方は、みんな会社にしがみついて、振り落とされまいと必死でした。
彼らを横で見ていた私は、サラリーマンだけで生きていくことが不安でした。だから副業を始めて、自分の中に収入の柱を2本作ったのです。
自分のメディアを作って、最新のアパレル事情を発信するようにしたところ、それが収益を生むようになって、後に独立しました。
今はどこの会社も多角経営をしたり、アパレルであれば複数のブランドを立ち上げたりするなどして、リスクヘッジに努めています。サラリーマンも、本業以外の収入源を持つべきではないでしょうか。」
知り合いの言う通り、企業でさえ複数の収益源を確保しようとしているのに、サラリーマンだけが“一本足打法”では、心許ないのは言うまでもありません。
今後のことを考えるのであれば、サラリーマンの方は全員、副業を意識して行動すべきだと思います。なぜなら、会社には定年があるからです。
昨今は再雇用が義務化され、本人が望めば65歳まで働くことが可能になっているとはいえ、人生100年時代と言われる世の中を生きていくには、その後のことも考えてなくてはいけません。
年金の受給開始年齢も後ろ倒しが続いている今、再雇用終了後の人生設計が必要なのです。
現在、60歳以上で働いている方が、仕事で満たされているのか?というと、必ずしもそうではないと思います。
ご存じの通り、55歳で役職定年を迎えると、給料を2割から3割ほど減らされる上に、60歳で定年を迎えた後は、給料が半分になることも珍しくはありません。
他にも、かつての部下が自分の上司になったり、マネジメントをしていた人が実務に逆戻りしたりと、モチベーションを維持するのがかなり困難な状況に追い込まれるのが、サラリーマンの後半生なのです。
もし、今、この文章を読んで「50歳過ぎて、今から副業なんてとても…」と言う人がいましたら、まずは下記の書籍をお読みになることから始めてみてはいかがでしょうか。
本書では、副業の始め方から、「何を副業にすればいいのか?」までを、一通り網羅しています。
俣野成敏
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