最近、トランプ関税などの影響もあって、金融市場が不安定化しています。
特に、2024年からスタートした新NISAブームに乗って投資を始めた人は、2024年8月2日から2025年3月31日の間に、日経平均株価の歴史的下げ幅トップ10のうちの、6回も直面することとなりました(2025年4月7日現在)。
たいていは、数日中に価格が反発するとはいえ、ジェットコースターのような価格の上げ下げは、投資家にとって相当なストレスになるのは間違いありません。
かれこれ投資家として10年以上になる私ですが、「何に投資をするか?」を決定する際、重要なのは【マクロの視点とミクロの視点の両方から検討すること】だと考えています。
マクロの視点というのは、市場や業界のことを指します。
一般に、人は今、盛り上がっている業界に参入しようとしがちです。たとえば少し前までは、よく「ビットコインは儲かりますか?」といった質問を受けていました。
ビットコインは実際、世界中で多数の億り人を誕生させた、これまでに類のない商品でしょう。これがマクロの視点です。
他方、短期的視点で見れば、「大幅に乱高下した」とも言えます。最近も、トランプ効果の反動で、大きく値を下げたのは、ご存じの通りです。
マクロとは時流(トレンド)のことですから、マクロを脇目に見つつ、あくまでもミクロで勝負する。それが投資家のあるべき姿です。
つまり、「ミクロの視点=どの商品に投資をするか?」が大事なのです。
マクロ的なトレンドを見ることも、確かに必要ですが、もっとも重要なのは、良い銘柄を見抜く選別眼です。ぜひ、見分ける目を養ってください。
それから、投資を始める際に考慮すべきなのが、一括型か、積立型かという点です。
積立投資は、インカムゲインが得られる代表的な投資法ですが、元手なしでも、すぐに始められるという点から初心者向きであり、資産のベース作りに適していると言えます。
一方、私のこれまでの経験からすると、一括投資のほうが、スケールメリットを活かせるという点において、積立投資よりも魅力的な投資が多いように感じます。
その時の資産状況と、目の前にある投資の選択肢にもよりますが、時には、積立投資を解約してでも、一括投資に振り向けたほうが、資金効率が良い場合もあるくらいです。
ここまで、「マクロとミクロ」「一括投資と積立投資」という、2つのポイントをお話しましたが、そもそも論として、投資を続けていくには、正しい知識とマネーリテラシーの向上が欠かせません。
今まで、せっかく投資で利益を上げながら、守る術を知らなかったために、結局は資産を失ってしまった人をたくさん見てきました。
金融知識とマネーリテラシーは、これからの世の中を生きていく際に必須のスキルだといっても過言ではありません。
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俣野成敏
《参考文献》
日経新聞Web版:2025年4月7日、他
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