今、世の中には健康を謳った食品が星の数ほどあります。本当にそれらを摂取すれば、健康になれるのでしょうか。

 

 少し前に、死者を出した小林製薬の紅麹問題が世間を震撼させたのは、記憶に新しいところです。

 もしかすると、このニュースに接した時、「市場に出回っている健康食品は、国がきちんと検査をして、許可を経て販売しているのでは?」と思われた人がいるかもしれません。

 

 確かに、国が用意した健康機能食品制度はあります。しかし、分類によっては届出だけで良いものや、中には届出さえ必要ない分類もあります。

 実のところ、数があまりにも多いために、消費者庁も目が行き届いていないのが実情です。

 

 サプリメントに関しても、日本では法的定義づけがありません。簡単に言うと、サプリとは食品です。

 

 私が試しに、知り合いの医師に「サプリで健康になれるか?」と質問してみたところ、「答えはイエスとも言えるし、ノーとも言える」との返答でした。

 

「イエス」は、自ら目利き力を培い、主体的にサプリと関わっていくようにすれば、効果が期待できるという意味を込めて。

「ノー」は、企業の宣伝広告を鵜呑みにして、「何となく良さそう」という気持ちで服用しても、サプリの効果を十分に活かせないから、というわけです。

 

 世間では、「食事は外食やお弁当などで済ませ、後はサプリで補う」という人も多くなっていますが、あくまでも栄養は普段の食事から摂り、足りない分をサプリで補う、という姿勢で臨むほうが望ましいでしょう。

 

 私の主治医は、「サプリはアンチエイジング(抗老化医療)にも効果がある」と言います。

 

「体内で発生する活性酸素によって、体が酸化すると老化につながりやすくなります。こうした症状を防いでくれるのが、ビタミンCやEなどです。

 他にも、たとえばビタミンDは抵抗力向上や、骨形成に効果があるなど、ビタミンやミネラルには健康に欠かせない多くの効能があります」(主治医談)

 

 店頭には、マルチビタミンのような、「これさえ飲めば大丈夫」的な商品もありますが、本来は、自分の必要な栄養素をピンポイントに摂取するほうが効果的です。必要な栄養素は、予防医療クリニックなどへ行けば、血液検査で調べることが可能です。

 

 どの栄養素をどれだけ摂るか、ということと同じくらい重要なのが、サプリの品質です。

 主治医に、サプリの品質をチェックする方法を聞いたところ、「まずは商品裏に記載されている成分表示をチェックすることから始めてみてはどうか」とのことでした。

 

 商品の裏面に記載されている原材料は、含有量が多い順に書かれているそうですから、そこからある程度は成分を類推できます。たとえば、健康食品なのに糖分が最初に記載されていたり、合成着色料や合成甘味料が入っていたりするようなものは、避けたほうがいいでしょう。

 

 もし、「最近、健康が気になる」「鏡を見て、老けたなと思う」「昔のようなパワーを取り戻したい」などとお考えの方は、よろしければ、下記の書籍をお読みになってみてください。アンチエイジングの基礎について学べます。

 

『トップ1%の人だけが知っている「若返りの真実」』

https://www.amazon.co.jp/dp/429612238X/winwinproject-22

 

 


 

俣野成敏