男性だろうと、女性だろうと、誰しも「若く見られたい」と思わない人はいないでしょう。人が美しさを追い求めるのも、美しさが若さと深く結びついているからかもしれません。

 

 なぜ、人は若さに惹きつけられるのでしょうか。

 それは、若さとはエネルギーの象徴であり、強い生命力を感じさせるものだからかもしれません。

 反対に、老化は死に近づきつつある現象ですから、人々が、なるべく遠ざけたいと思うのも当然でしょう。

 

 私が普段、通っているアンチエイジング(抗老化医療)クリニックのドクターは、「老化とは自己修復能力がだんだん低下していくこと」だと言います。

 

 およそ40兆個の細胞でできていると言われる人間の身体は、日々、細胞分裂等によって新陳代謝が行われることで維持されています。

 若い頃は、この修復システムがよく働くために、多少無理をしても、身体はきちんと再生されます。ところが、年とともに、この修復機能が正常に作動しなくなっていきます。

 

 年齢を重ねるに従って、たとえば「子供の運動会で痛めた膝が、何日も治らない」「最近、二日酔いに悩まされるようになった」「顔のシミやシワが増えた」といった症状が表れるようになります。

 これらは、修復機能が衰えてきたために、身体が再生し切れずに、ダメージとして残ってしまったものなのです。

 

 ということは、逆に高い自己修復力を維持できれば、身体は若い状態を保っていられるということになります。

 この「自己修復力=若さ」を保つためのカギとなるのが、エネルギー感です。

 

 もともとエネルギーは、すべての活動の源です。エネルギーがなければ、人は動くことも、考えることもできません。

 人間が、食べ物を食べるのも、エネルギーを得るためであり、結局のところ、すべての動力の源はエネルギーなのです。

 

 体内のエネルギーは、主に細胞内のミトコンドリアという小器官で生成されています。ミトコンドリアは、酸素や栄養素からATPというエネルギーを産生しますが、その際、NADという補酵素を必要とします。

 

 NADは、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化させる際にも使われる大事な物質であるにも関わらず、年齢とともに、体内から減少していきます。

 身体を修復する際にも必要とされるNADは、「若さ=エネルギー」を維持するためには欠かせない物質なのです。

 

 今から20年ほど前、まだ日本にアンチエイジングという概念がなかった頃に、日本でアンチエイジングクリニックを開院した医師がいます。その医師と共著で出版したのが、こちらです。

 

『トップ1%の人だけが知っている「若返りの真実」』

https://www.amazon.co.jp/dp/429612238X/winwinproject-22

 

 

 

 共著者の辻直樹先生は、「日本人をもっと若く、美しく、元気する」ことを目指して、いち早くNAD点滴療法を取り入れたカリスマ医師でもあります。その腕を見込んで、多くの富裕層や政治家、著名なアスリートなどが、辻先生のもとを尋ねてきます。

 

 その道の第一人者の技術を余すことなく、この一冊に込めました。まだ、お読みのなっていない人は、ぜひご一読いただければ幸いです。

 

俣野成敏