厚生労働省が毎年、発表している「生涯医療費」というのがあります。一人あたりの国民医療費を、簡易生命表による計算方法を用いて推計したもので、令和3年の推定生涯医療費は、2800万円(男女計)だったということです。

 

 現在、医療費が高額になっている要因の一つに、高額な薬が次々と保険対象になっていることが挙げられます。たとえば2023年に承認されたアルツハイマー治療薬のレカネバブは、年間の薬代が298万円(体重50Kgの人の場合)です。

 

 この薬は、2023年度からすでに投与が開始されており、試算によれば、2024年度は7000人に投与予定で、投与のピークとされる2031年度は3万2000人に使用するとの予測があり、ピーク年の年間売り上げは986億円になると見られています。

 

 今の日本では、どんなに高額な治療であっても、保険対象となっている医療であれば、患者は原則3割負担で受けることができます。さらに、高額療養費制度があるために、最終的に負う負担は、収入に応じて抑えられています。

 

 確かに、私たちは否応なく国民皆保険制度に加入させられ、保険料も支払っています。だから、手厚い医療を受けられるのは、当たり前かもしれません。

 けれども、私たちが実際に求めているのは、手厚い医療を受けることではないはずです。

 

 我々が本当に望んでいるもの。それは、病気にならないこと。そして、健康でいることです。

 

 残念ながら、現代医療では、私たちが健康になることはできません。病院とは、あくまでも病気を治すところであって、健康になる場所ではないのです。

 

 今はインターネットを叩けば、健康に関する情報がいくらでも出てくる世の中です。とはいえ、いくら調べても「本当に欲しい情報が見つからない」「結局、どうしたらいいのかわからない」と感じた経験を、あなたもしたことがあるのではないでしょうか。

 

 最近、現代医療に疑問を感じている人が増えています。

 それは、おそらく自分の身近にいた人が、寝たきりになったり、入退院を繰り返したりしているのを目の当たりにして、「どうしたらこの状態を避けられるのか?」と感じているからなのだと思います。

 

 この度、「自分の手で健康を掴みたい」という方の声にお応えして、新刊を発売しました。

 

新発売『トップ1%の人だけが知っている「若返りの真実」』

https://www.amazon.co.jp/dp/429612238X/winwinproject-22

 

 

 

 新刊のテーマは「どうしたら、QOL(Quality of life:人生の質)を実現できるのか?」ということ。

 本書の共著者である辻直樹先生は、まだ日本にアンチエイジング(抗加齢医療)の概念がなかった20年前より、本テーマに取り組んでこられた第一人者です。

 

「不安な老後を払拭したい」「もっと人生を楽しみたい」「いつまでも若々しくありたい」という方は、ぜひ一度、本書をお手に取っていただけましたら幸いです。

 

俣野成敏


 

《参考文献》

日経メディカル:2023年12月14日、2024年3月28日、他