アンチエイジング(抗老化医療)の第一人者として、数多くのメジャーリーガーやトップアスリート、政治家や世界の王族などから熱烈な支持を受けている辻直樹先生。

 辻先生との共著が、間もなく発売になります。

 

『トップ1%の人だけが知っている「若返りの真実」』

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 辻先生は、もともと整形外科医として、大学病院の救命救急センターなどに勤務していました。そこでの縁が元で、2000年に行われたシドニーオリンピックのスポーツドクターとして渡豪した経験をお持ちです。

 

 当時、日本のスポーツ医療は、「選手が怪我をした際、いかに速やかに対処するか」が基本スタンスだったそうです。つまり、選手が怪我をしない限り、日本の医師には呼び出しがかからなかったわけですが、他国の医師は、いつも忙しそうにしていました。

 他国の医師は、怪我をしていないアスリートにも治療を施し、100%のパフォーマンスを発揮できるよう心を砕いていたのです。

 

 それを見た辻先生には、「健康なうちから治療を行う」という発想に、ピンとくるものがありました。

 

 整形外科だった辻先生は、多くの骨粗しょう症患者を診ていました。骨粗しょう症とは、骨の密度が減って骨が脆くなる病気です。

 骨粗しょう症は、お年寄りに多い病気というイメージがありますが、実際は、30歳を過ぎた頃から、人間の骨密度はどんどん減っていきます。

 減り続けた結果、ある日、骨粗しょう症という病名をつけられるだけであって、症状自体は、もっと前から始まっているのです。

 

「だったら、骨粗しょう症を発症する前に治療したらいいのでは」と考える人もいるでしょうが、それができません。

 

 医療業界では、多くの病気の診断基準が決まっており、その診断基準を満たさない限り、治療することができない決まりになっています。特に、日本の保険診療は、国家の社会保障費を使うことになるため、それが厳密です。

 

 病気になることがわかっているのに、治療できない。

 

 辻先生は、シドニーオリンピックで、他国の医師が怪我も病気もしていないアスリートを治療している様子を見て、発病していない人を治療できない日本の保険診療の限界を悟ったのです。

 

 この現実が、辻先生をアンチエイジングという自費診療の世界へと向かわせることとなりました。オリンピック後、辻先生はヨーロッパに行ってアンチエイジング治療を学び、日本でアンチエイジングクリニックを開院したのです。

 

 老化も、骨粗しょう症と全く同じです。

 人体は、25歳前後で成長のピークを迎えた後、徐々に衰えていきます。ただ、その変化があまりにも小さく、ゆっくりしているために、気づかないだけなのです。

 

 元来、老化は万病の元となります。がんや血管系疾患、糖尿病など、ほとんどの慢性疾患は、老化によって体力が衰えた結果、発症します。

 しかし、現代の科学力をもってすれば、老化を遅らせることも可能になりつつあります。

 

 どうしたら、自分らしく生を全うできるのか。どうすれば、最期まで人としての尊厳を守ることができるのか。

 本書をぜひ、ご一読いただければ幸いです。

 

俣野成敏


 

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