こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 今は、先が見通しにくい不安定な世の中ですから、「自宅を購入するにしても、なるべく借金をしないほうがいい」とお考えの人もいるでしょう。

 そこで、無理をして頭金を多めに入れたり、「購入後も、どんどん繰上げ返済をしていこう」と考えたりしている人が多いのではないでしょうか。

 

 マイホームローンについて、「早めに返したほうが、支払う金利も少なくなるから得だ」というのが、大方の考え方のようですが、「頭金はなるべく入れないほうがいい」というのが、私の持論です。

 

 過去をさかのぼると、確かに「バブル全盛期の住宅ローン金利は8%」という時代もありました。ですが、現在の住宅ローン金利は変動で0.4%から1%前後(実際は、諸条件によって変わります)と、歴史的な超低金利水準にあります。

 せっかくの低金利を、活かさない手はありません。

 

 頭金を入れることの最大のデメリットは、「手元の現預金が減少する」ことです。現金が少なくなると、万一、事故、病気、災害などが発生した際に、思うような対応ができなくなる可能性があります。

 

 実際、頭金入れるとどのくらい変わるのか、シミュレーションを行ってみましょう。ここでは、年収800万円の人が5000万円の住宅を、35年ローン(0.625%)で購入するという設定にしました。

 頭金400万円を入れた場合、月々のローン支払い額は12万1967円となり、35年間の支払い利息合計は、522万6263円となります。

 次に、頭金なしの場合で考えてみると、月々のローン支払い額は13万2473円となり、利息合計は568万734円となります。

 

 この2つのシミュレーションを比較すると、35年支払った利息合計の差額は、約45万円程度です。月に換算すると、わずか1082円の差にしかなりません。

 これまで頭金を貯めてきた苦労が報われる金額だとは、とても思えないのではないでしょうか。

 

 頭金を入れる場合、もう一度400万円を貯めるためには、

 

・毎月8万円貯めると約4年1ヶ月

・毎月5万円貯めると約6年6ヶ月

・毎月3万円貯めると約11年1ヶ月

 

 これだけの期間がかかります。

 

 特に投資を行なっている人は、手元に現金がないと、いざという時のチャンスロスにも繋がりやすくなります。くれぐれも、安易に「頭金を入れるほうが得だ」と考えないようにしてください。

 

 他に、頭金を入れるデメリットとしては、「住宅ローン控除が減少する」ことが挙げられます。現行制度では、年末の住宅ローン残高の1%が控除対象となります(今後、住宅ローン減税は、控除期間、控除額ともに見直しが入る予定です)。

 

 最後に、繰り上げ返済についてもお伝えしておきましょう。自宅購入後、時期と資金の余剰具合を見て、繰り上げ返済を検討することは、選択肢の1つとして、当然行うべきでしょう。特に、住宅ローン控除が終わるタイミングでの一括返済はお勧めです。

 繰り上げ返済は、頭金を入れなくてもできますので、この2つはまったくの別モノだと考えていただければと思います。


 

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 ありがとうございました。