こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 今、これをお読みの方の中には、仕事で日々、To Doリストを作成している人もいるかと思います。とはいえ、実際はTo Doリスト通りにモノゴトが進むことなど少ないのが実情ではないでしょうか。

 

 注意力が散漫になりがちな現代社会において、解決策の1つとしてよく言われているのが「集中する」ことです。「何か1つに集中して、それを片付ければ、やることが1つ減る。そこでまた1つ、また1つ、と順に片付けていけば、やることがすべて終わる」というわけです。

 確かに、それができれば一番良いのですが、理想通りにいかないのが現実世界というものです。

 

 先日、私が相談を受けたサラリーマンのSさんは、中小企業で開発職に従事しています。商品開発が本来の仕事ですが、実際は原材料の発注から工場への指示出しなども行っています。

 本来の業務に付随した細かい作業もこなさなければならず、ただでさえ忙しいのに、さらに「こっちを先にやって」といった横槍がしばしば入ります。

 

「自分では、『今日はこれとこれをやろう』と決めているのに、周りからあれこれ言われて、集中できない」と、うんざりした様子のSさん。私に向かって「やっても、やっても仕事が終わらない毎日です」と語る顔には、疲れた表情が浮かんでいました。

 

 通常、何かに集中するためには、先にやるべきことを洗い出して、それに優先順位を付けていく必要があります。優先順位を付けるための条件としては、

 

1、納品期限

2、仕事の重要度

3、仕事を受けた順番

4、誰から受けたか

 などが考えられます。

 

 実際は、この4つを総合的に考慮し、優先順位を決めていくことになるかと思いますが、3や4を重視して優先順位を決定してしまうと、後々、締め切りに追われることになる可能性もあります。

 さらに、仕事では予想外の出来事がしばしば起こります。たとえば入荷予定の商品が入ってこないとか、クレームが入った、ライバル社に出し抜かれた、等々。要は、私たちの仕事の邪魔をする要因には際限がないということです。

 

 そこで、私はSさんに次のようなアドバイスをしました。「集中する前に、選択肢を広げることから始めてみてください」と。

 

 もともと「集中する」というのは、時間とお金と労力を投じる行為です。しかし、せっかくそれだけの資源を投じても、選択肢自体があまり良いものでなかったら、より良い成果にはつながりません。

 ですから、「そもそも自分が今持っている選択肢は、集中すべき価値があるものなのかどうか?」と自問することが大切なのです

 

 私たちが仕事に集中するのは、「一にも二にも新たな選択肢を得るためなのだ」ということを、ぜひ忘れないでいただきたいと思います。


 

★サラリーマンがより良い選択肢を得るためには↓

『プロフェッショナルサラリーマン:「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術』

 

 


 

 ありがとうございました。