ビジネス書を仕事につなげるとっておきの方法って? | 俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba
新型コロナウイルスに関する情報について

俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 私がビジネスパーソン向けのセミナーをしていると、時々、受講されている方から「ビジネス書を読んでも、仕事に上手く活かせません」という質問を受けることがあります。

 そこで今日は、ビジネス書の活かし方について、お話ししたいと思います。

 

 たとえば、私が書籍にこのようなことを書いたとします。

 

「私は仕事とは関係なく、お店に入ると、よくこのようなことを考えます。

『この店の家賃相場はいくらくらいか?』

『アルバイトが何人いて、これくらいのグレードの食材を使っていると、経費がだいたいどれくらいかかりそうか?』

『そうなると、この店の利益率はどれくらいか?』等々。

 こうした“経営者目線”は、コンサルタントとしての能力を高めるのに非常に効果的です」と。

 

 だからといって、これをお読みになったあなたが、「よし。オレも今日から、お店に入った時は、経営者になったつもりで考えよう」と思ったとしても、実行するのはおそらく難しいと思います。それは能力の違いではなく、立場が違うからです。

 人は立場が違えば、それぞれ考えていることも違います。たとえば社長であれば、会社や従業員全体のことを考えています。一方、従業員が考えているのは、自分が与えられた仕事でいかに成果を出すか?ということでしょう。

 ですから、社長へのアドバイスと、従業員に対するアドバイスが、そもそも同じはずはありません。よって、アドバイスをする側の人間は、相手が置かれている立場や環境を考慮するのは当然のことです。

 

 このように、「誰に」「何を言うか?」というのは、非常に大事なポイントとなります。相手が、これまで生きてきた背景によっては、受け取る意味がまったく違うものになってしまう場合もあるからです。

 

 1つ、事例を挙げてみましょう。10年ほど前に、あるサッカー選手が書いた『明日やろうはバカヤロー』という書籍が話題になったことがあります。当時、この本の「今日やるべきことを明日に延ばしてはいけない」というメッセージは、多くの人の共感を得たものでした。

 しかし、「本当にこの言葉がすべての人に当てはまるのか?」というと、私は違うのではないかと思います。

 もともと、スポーツ選手とは、毎日の練習量が大きくモノを言う世界です。スポーツ選手というのは、一見、華やかに見えますが、日々の訓練は、ルーティンワーク以外のなにものでもありません。地味で退屈な練習や、キツいノルマを日々こなしても、実際に芽が出るのは、一握りの人に限られます。

 こういう世界に生きている人は、今日やることを後回しにしてしまうと、トレーニングメニューそのものに狂いが出かねません。

 

 それに対して、私たちが身を置いているビジネス界は、常に変動しているマーケットにさらされています。こういう世界では、「今日も明日もやることがキッチリ決まっている」ことは少なく、むしろ臨機応変さを求められます。

 私たちは、現状に合わせて、常にやることを入れ替えていく柔軟さが求められているのです。

 

 最初の話に戻りますと、「ビジネス書が仕事に活かせない」と言っている人は、自分の仕事とはあまり関連性のない書籍を読んでいる可能性があります。

 もし、「読んでもすぐに忘れてしまう」「活かせる場がない」という人は、「本当にその本は自分の仕事にとって必要なものなのか?」を自問してみるといいと思います。

 ただし、ビジネス書には「自分の思考を鍛える」「考え方を一段上に引き上げる」という役割もございます。その場合、即効性はありませんが、後になって意外な時に役に立つことがありますから、目の前の結果に一喜一憂する必要はないでしょう。

 今日のお話が、あなたの参考になれば幸いです。


 

 ありがとうございました。


 

★俣野成敏最新セミナー★

https://www.matano.asia/seminar/