「部下の能力を見抜く方法」とは? | 俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

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こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 会社における、マネジャーの第一の仕事とは、部下に仕事を振ることです。

 そうはいっても、ただ闇雲に、会社から任された業務を、順番に手の空いている部下に割り当てているようでは意味がありません。

 マネジャーは、部下本人の適性を見て、それに相応しい仕事を与えることが基本です。

 しかし実際のところ、部下の適性がどこにあるのかなど、どうしたらわかるのでしょうか。

 

 事例をお話ししましょう。

 私はすでに、マネジメントの第一線を退いていますので、現在、私の後任として、社長を務めている間宮から聞いた話を事例に挙げたいと思います。

 弊社は現在、フィットネスとリラクゼーションの2業態6店舗を運営しているフランチャイジー(加盟店)です。

 これは、フィットネス店舗に中途入社した、社員のSくんの事例です。

 Sくんは、インストラクターをしながら、受け付けや雑務までを一通りこなす、店舗スタッフとして働き始めました。

 

 最初の頃は、見えないところで仕事をサボりがちだったというSくん。「帰りたい」「辞めたい」が口グセでした。

 ところが、もともとムエタイをやっていて、身体能力の高かったSくんは、インストラクターとしての頭角を現し始めます。

 徐々に「Sさんのレッスンを受けたいです」というお客さんが増えてくるとともに、Sくんもイキイキと仕事をするようになります。ついには、自ら率先して「他の人がやらないレッスンを、僕にやらせてください」と言うまでになりました。

 まさに、仕事が自分の適正にピタリとハマった典型例です。

 

 こうして、インストラクターとして一皮向けたSくん。視野が広がり、周りのことにも気がつく余裕が出てきました。

 そこで、Sくんは間宮との面談の際にこう言います。

「今まで、お店の問題に注意を向けてきませんでした。これからは、僕もお店の問題を解決する側に回ったほうがいいでしょうか?」と。

 確かに、Sくんのいるお店は、チームビルディングが課題になっていました。

 それを聞いた間宮は、「将来、君はどういう自分になりたいの?」と聞きます。

 Sくんは少し考えてから、「今の僕には、他人の話を聞いて助言できるほどの力量がありません」と正直に答えました。

 

 もともと、日本社会は全員参加型を好む傾向にあります。「みんなでやれば平等」、という考え方なのかもしれません。

 しかし、私たちは1人1人の能力も違えば、背負ってきた過去も違います。みんなで同じ行動をすることは、一歩間違えると宝の持ち腐れにもなりかねないのです。

 

「自分には、他人にアドバイスするだけの力量がない」というSくんの返事を聞いた間宮は、「君のできる方法でチームに貢献してくれれば、それでいいよ」と言いました。

 もちろん、人を助けられたほうが良いには違いありませんが、人にはそれぞれ、強みと弱みがあります。

 間宮は、Sくんの強みをさらに伸ばすために、Sくんをインストラクターの大会に出場させることにしました。

 その大会での模様をインスタグラムに投稿したところ、バズってSくんのレッスンは超満員。押しも押されもせぬ人気インストラクターの仲間入りを果たしたのです。

 

 これが、部下の能力を見抜いた一例です。

 マネジメントのプロといえども、入社したての部下の強みがどこにあるのかなど、わかるはずもありません。ですから最初は、誰でもできる仕事からスタートするのは、ある意味、仕方がありません。

 けれども、部下が少しでも他の人とは違う結果を出した分野があったなら、思い切って、仕事をその業務に寄せてみることです。それこそが、“ダイヤの原石”である可能性が高いからです。

 今日のお話が、何かのヒントになりましたら幸いです。


 

 ありがとうございました。


 

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