どうして、人は目の前の危機やチャンスに気づけないのか? | 俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

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お早うございます。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

人間は、自分が思っている以上に、現実を認識できていません。あなたも、ご自分の周りを見回して、「この人、現実を見ていないな」と思うことがありませんか?人間のこの習性は、いろいろなところに影響を及ぼしています。一例を挙げると、最近、話題になっている中小企業の後継者不足問題があります。

 

中小企業庁の調べによると、中小企業の経営者の95.1%は「何らかの形で事業を継承したい」と望んでいるものの、「適切な後継者が見当たらない」と答えた人が、そのうちの約2割いた、ということです。

 

ところが、世代交代の時期に直面しているはずの55歳以上の経営者のうち、誰かに相談していたのは46.4%と半分にも満たず、「事業継承について深く検討していない」と回答した企業が33.1%もありました。

 

問題が差し迫っているはずなのに、どうして彼らはそれを自分ごととして認識できないのでしょうか?ここではCさんの事例を挙げて、その要因を探っていくことにしましょう。

 

Cさんは自営業者です。家族経営で、会社は、ほぼCさんの技術力で持っています。そのため、Cさんのキャパシティを超える仕事が受けられず、ほとんど自転車操業状態です。そこへある時、顧客から新商品の開発を受けてくれないか、との相談が寄せられました。

 

Cさんにとってはチャンスでしたが、何分、自分の体は現状維持の仕事で一杯になっています。顧客は「通常、依頼している商品は、こちらにも在庫がある。だから、ひとまず通常の仕事を減らして、その余力を新商品の開発に充ててはどうか」との提案がありました。

 

顧客は、開発のためにつくった新商品を買い取ると言ってくれました。ただし、その後の発注は、売れ行き次第になる、とのこと。これを聞いて、Cさんは新しい仕事を受けることに難色を示しました。Cさんにとって、新しいことを始めるのは負担がかかります。しかも、苦労したところで、その分、通常商品の製造が減るために、増える利益は微々たるものでした。

 

Cさんにとっても、顧客にとっても、新商品の開発は、会社の将来を考えれば必須です。ところが、Cさんは目の前の苦労に対して、もらえる報酬が少ないのでは、と躊躇していました。

 

一方、顧客にはこの商品の可能性が見えていました。顧客は、「この商品で特許が取れれば、特許料の一部をCさんにも支払う」と言い、この商品の可能性や、会社を上げて新商品を売っていくことを熱心に説きました。

 

そこでCさんは、この商品が売れた場合の計算をしてみました。最初に受注する商品8000個に対しては、利益は通常の商品と相殺され、材料費くらいしか出ません。しかし特許料の一部が入るようになれば、この商品を8000個つくるごとに、通常の商品の倍の利益が入ってくることがわかりました。ここに至って、ようやくCさんはこの仕事が自分にもたらす可能性を理解したのです。

 

Cさんも頭では、この仕事がチャンスであることを理解していました。けれども、目の前の仕事に忙殺されるあまりに、新しい可能性に向き合おうとせず、現状維持を続けようとしました。顧客に熱心に言われ、自分でも実際に計算してみて、初めて現実を認識できたのです。

 

おそらく世の中には、この事例と同じようなことが多くあり、大部分は、そのまま流れて終わっているのが実情なのではないでしょうか。

 

元来、「頭でわかっている」ことと、「理解する」ことは違います。もし、あなたも、今までとは違う状況に行き当たった時は、そのままにせず、「本当のところはどうなのか?」と調べるクセをつけてみてください。実はそれこそ、待ち望んでいた千載一遇のチャンスが到来した時なのかもしれません。


 

ありがとうございました。


 

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