こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

あなたは“飲みニケーション”という言葉を聞いて、良いイメージが思い浮かびますか?それとも、「無駄な会合」「行きたくない」など、いわゆるネガティブなイメージをお持ちでしょうか?

 

最近はすっかり「過去のもの」というイメージになりつつある飲みニケーション。そもそも飲みニケーションとは、「(主に会社の)飲み会を通じてコミュニケーションを円滑にする」ことを言います。2017年11月、日本生命が自社の利用顧客8587名を対象に行った「勤労感謝の日・仕事」に関するアンケート調査を行ったところ、「飲みニケーションが必要だと思う」と答えた人は、20代の人を含めて全体の6割以上に上りました。

 

結果によると、飲みニケーションが「必要だと思う」理由の第1位は「本音を聞ける、相手との距離を縮められるから」であり、「不要だと思う」理由の第1位は「仕事の延長線上のように感じるから」というものでした。いずれにせよ、同じ会社で一緒に働いている以上、何かしらの意思疎通の手段が必要、ということなのでしょう。とはいえ、飲みニケーションが期待通りの成果を上げないことも多々あります。

 

私はサラリーマン時代から今に至るまで、「出席する飲み会は選ぶ」ようにしています。要は「付き合いだから仕方がない」とか「相手の顔色を伺って出欠を決める」ということをしない、ということです。このように言うと、「それは俣野さんだからできるのでは?」と思われる方がいるかもしれません。けれど、あなたにもできます。

 

それでは、どうしたら“自分の出席したい飲み会にだけ出席する”ことができるようになるのかと言うと、それは「この飲み会に参加することが、自分や参加者にとってどのような“効果”をもたらすのか?」と考えることです。効果とは「メリットがある」という意味です。たとえば「普段、なかなか話すことができない○○部長が参加するなら、この機会にぜひ話を聞きたい」とか、「後輩の△△くんとコミュケーションを取りたい」といった、目的に応じて参加するかどうかを決めます。

 

もしかすると、「選んでいいのか?」という後ろめたさを感じるかもしれませんが、そこは選ばなくてはいけません。なぜなら、自分の時間を使うことになりますので。飲み会に行かなかったら、本来であればその時間を使って、ビジネス書の1冊でも読めたかもしれません。その時間を投じて行くわけですから、「この飲み会には参加するだけの価値があるのか?」と自問するのは大切なことです。

 

逆に、自分にとって必要な飲み会だった場合は、自ら幹事を引き受けるくらいでもいいでしょう。その特権を使って、自分が話したい相手の隣の席を確保する、という方法もあります。誤解しないでいただきたいのですが、これらはゴマすりとは違います。真に実力のある人に対して、ゴマすりは通用しません。同僚の中には「何だあいつは、○○部長が出席する会にだけ出やがって」と言う人もいるかもしれません。しかし、そういう人はどのみち難癖を付けてくるものです。

 

結局のところ、飲み会に誘われて悩むのは「それ以上に大事な用事がないから」ではないでしょうか。つまり、他に「どうしてもこれをやりたい」とか「これは外せない」ということを持っていないから迷うのです。たとえば、社会人大学院などに通っている人であれば、是が非でも時間を確保しようとするでしょう。

 

よって、出たくない飲み会に出なくて済むコツとは、「自分の時間を先に重要な用事で埋めてしまう」ことです。たとえ多少の陰口を言われようとも、なお代え難いものがあれば、人は自然と工夫を始めるものなのです。


 

ありがとうございました。


 

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