こんにちは。俣野成敏です。

仕事をしていると、「やってもやっても終わらない・・・」という感覚はあり
ませんか?

2015年11月、ある大学が行なった「上場企業の課長に関する実態調査」に
よると、課長の悩みの1位は「部下が育たないこと」が42.7%を占め、2位
は「業務量が多過ぎる(35.8%)」というものでした。

忙しいのは、会社が成長している証拠ですから、本来は悪いことではありま
せん。とはいえ、残業などの長時間労働が続くとなると、生産性は上がら
ず、本人にとっても心身ともにいい影響はないでしょう。



ところであなたは、業務を時間内に終わらせるために、どのような
工夫をしていますか?

「仕事が多過ぎる」と一口にいっても、実際は小さなことが積み重なった
結果、時間をとられていることが意外に多いものです。

その代表ともいえるのが「メール」です。




メールは、たとえ1件1件は長い文章でなくても、それを毎日何十件と受信
していれば、その整理や開封・返信に結構時間がかかります。会社で重要な
任務を任されれば任されるほど、その分、メールも増えていきます。もし、
そのまま対策を講じないでいると、下手をしたら「メールの処理だけで午前
中を使ってしまう」といったことになりかねません。


仕事をしている人の中には、普通にメールBOXの上から順番に処理して
いったり、メールがくる度に作業を中断してその都度、対応したりしている
人がいます。けれど、メールの受信には終わりがありませんから、これは
もっとも非効率なやり方です。

他には、上司や顧客といった「送信者」で優先順位づけを行い、それ以外の
メールを後回しにする人もいます。こちらは一瞬、効率がよさそうにも思え
ますが、それ以外の人からきた重要案件を見逃す恐れがあります。

あなただったら、どうしますか?



僕がもっともオススメするのは、「受信するメール自体を減らす努力をする」
ことです。具体的には、CCで配信されるようなメールは先方にいって対象か
ら外してもらったり、あまり見ない情報メールなどは解除し、必要な時だけ
ネット検索などで取りにいったりすることです。

成果を出すためには、仕事中はその業務に集中することが欠かせません。
僕はそうするために、決まった時間以外はメールを開かないようにして
います。

ソフトバンクの孫さんは、3行以上のメールを出さないそうですが、複雑な
内容になる時は別の手段を使い、メールで返信する時は、「~すること」と
いう簡潔な指示だけにとどめているそうです。

「渡された球を手元に残さない」のは、ビジネスの鉄則です。

仕事を時間内に終わらせるためには、「この仕事を再びやらないで済ますには、
どうしたらいいだろうか?」と常に自問することが大切なのです。


※こちらは、書籍『仕事の一流、二流、三流』からの抜粋です。
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本書には、一流の人が実践している思考法やノウハウが42項目掲載されて
います。よろしければ、ぜひお手にとってみていただければと思います。


ありがとうございました。