こんにちは。俣野成敏です。

前回、私の主催しているセミナーで、受講生の方より寄せられたQ&Aを掲載したところ、大変好評を博したので、今日はその第二弾をお届けいたします。

まずは質問からご覧ください。

「私は自分に自信がなく、社内で自己主張することができません。特に上司には良い顔をしてしまいます。どんな時でも笑顔で対応し、例え怒られても「注意してくださってありがとうございます!」と返答します。

しかし、内心は穏やかではありません。自分が上から認められているという確信がないため、不安で強気に出ることができないのです。社内ではしっかりと自己主張し、時には自分の不機嫌さを隠そうともしない人もいて、そういう人の方が評価が良いのではないか、と思ってしまいます。

やはり、自分を表現できる人の方が評価が高いのでしょうか?どうしたら自分を上手く出せるのでしょう?それとも、自分に自信が持てるようになるその日まで、このままでいた方がよろしいのでしょうか?」


では返答をご覧ください。

「心配なさることはありません。あなたの悩みは、ご自分一人の悩みだと思わないことです。これは誰もが一度は通る道なのですから。

あなたが社内で自己主張できるようになる=代えの利かない存在になるためのヒントを差し上げましょう。

私はこれを2段ロケット理論と呼んでいます。

① 武勲がない人は、社内に敵をつくるくらい尖ることを考える。

② 武勲ができた人は、社内に敵をつくらない振る舞いを覚える。



あなたは今、ご自分が①と②のどちらのステージに立っているのか?

ぜひ、自問自答してみてください。」





さて、それでは詳しく解説して参りましょう。

私は前々から、サラリーマンもこれからはプロフェッショナルでなければ生き残れない時代と考え、プロフェッショナルサラリーマンを育成することをライフワークにしています。

そのゴールこそ「社内で代えの利かない存在になること」であり、

そのためにも「自己のブランディング化」を提唱しています。


これについては後日また詳しく取り上げたいと思いますが

自己のブランディング化とは

ここではまず「自己の強みを持って社内で存在感を示せる人」とだけ言っておきましょう。

自己をブランディングするために、この「2段ロケット理論」が大変有効です。

「武勲」とは何か?


我々は普通、新しいことに挑戦する時

その結果を成功失敗に分けて判断します。

しかし

「失敗」とは本当に「敗れ失う」ことなのでしょうか?


私はそうは思いません。

失敗とは次への教訓であり、次の武勲を得るための大事な成長の糧なのです。

武勲とはそのまま成功を指す場合もあるし、一つの成果を指す場合もあります。

私はこれを「武勲と教訓」と呼んでいます。

まず、社内に武勲がない人は、武勲をつくることから始めなければなりません。

そのために一番最初にやるべきなのは、「ひたすらそこの型にはまること」

基礎もできていないうちから自分を出そうなどと思う必要はありません。

地震が来ても倒れない頑丈な家を建てるためには、土台をしっかり固めなければならないのと同じです。

自分を出すのはそれからです。

そして
いよいよ自分のブランディングをつくる段階になったら、社内に敵をつくるくらい尖る覚悟で臨まなければなりません。

ブランディングする」ということは、今まで社内にはない価値観を提唱するということ。

そこには必ず抵抗勢力が現れるものですが、ここで屈しているようでは、自己のブランディングなどできようはずもないからです。

これが2段ロケットの1段目。

武勲を得て②のステージに行ったならば、今度は敵をつくらない工夫をしなければなりません。

これがロケットの2段目。

1段目とは真逆の発想ですが、

これは
決して「みんなに良い顔をしろ」という訳ではありませんが、相手の顔を潰したところで、その後の自分の仕事がやりにくくなるだけだからです。

肝心な時に泣かないためにも、相手への配慮を怠らない。

それこそが本当のプロだと言えるのです。


ありがとうございました。



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