きのうは、日中爆睡してしまった。
間に食事をはさみながら、都合13時間。 若い頃ならいざ知らず、この歳になると、寝過ぎは却って体調を崩しそうだ。
それでも、昼夜逆転はマズイと思い、夜も寝ようとしたのだが……。
寝れない。
いつもの僕なら布団に入ると1分もせず寝れるのだが、さすがに眠くない。
1時間ぐらい、布団の中でゴロゴロしていただろうか。 ようやく浅い眠りが訪れた。
ウトウト、うとうと…… 環八の車の音が遠のいていく。
と、その時、ケータイのバイブレータが震えた。 フローリングの上に置いているため、その振動音はすごい。
(なんだよ、やっと寝れそうだったのに)
ディスプレイを見ると、最近鳴りを潜めていた迷惑メール。 腹立たしいが、怒っている場合ではない。 つかみかけた睡魔が逃げていっちゃう。
寝よっと。
…… やって来ました、睡魔くん。
今度は完全に眠りに落ちたと思う。 記憶ないから。
と、またケータイが震えた。 言わずもがなの迷惑メール。 送り主はさっきと同じ。
送信時刻を見ると、ピッタシ15分後。 くそー、タイマーかよ。
うっとおしいので、電源をOFFにした。
寝よっと。
となりでは、こちらに背を向けた なる が 「ゥガ、ス~」 とか言いながら寝てる。 いいなぁ。
寝よっと。 寝なきゃ。 寝かせてよ。
……。
ゴロッ なる がこちら側に寝返りをうつ。
その勢いで、左足のかかとが 僕の愚息のど真ん中を直撃した。
声は出ない。 息もつけない。 聞こえるのは耳鳴りだけ。
痛みより息苦しさが支配するこの瞬間、なる は一生理解できないだろう。
ようやく息がつけるようになると、今度は鈍痛が襲う。
子どもの頃はボール遊びでしょっちゅう経験していたものだが、もう忘れていた感覚である。
なつかしいやら、痛いやら、情けないやら……。
なる は、何も知らずに高いびき。 まぁ、いいや、もう寝るの諦めた。 布団から這い出し、洗面所でピョンピョンした。
上がっていたものは、降りてきてくれて 一件落着。
さて、昼には、また眠くなってくるだろうが、そのとき寝るべきか? 夜まで我慢か?
ちなみに、なる の寝相の悪さは相当なもんです。
ついでに、寝言も。