「仕立て」について書いていこうと思っていたのに、最近書いていないので。
やや無理やりですがシルク小物の仕立てについて書いてみます。
まずは既に野間口さんにデザイナーが代わってからのGALAMOND。
かなり傾向は変わりましたよね。これは共生地のネクタイもあります。
でもあいかわらず端の仕上げは綺麗です。丸めて手纏りです。
同時期のBARREAUX。これも共生地のネクタイとセットで買いました。
今見ると色がイマイチですが。
仕上げ方はGALAMONDと全く一緒。
・・・なぜなら同じ工場だから。タグに書いてあるのは縫製工場の固有記号で、たしか「D」はネクタイ等小物の工場、「ST」は埼玉、そして固有の通しナンバーだったと思います。
ネクタイも含めココでしたね。
こちらは樫山やバーニーズが扱っていた米の「マーク・クロス」と言うブランド。
ブランド不明の英国製。
ミシン縫いで端がペッシャンコ・・・。
そしてさすがのゼニア製。
ニットステッチのような特殊なかがり方です。
表側に見える、すくった糸の間隔も、均等で美しいのがわかるでしょうか?
これは布が引っ張られて伸びた時にも追従する、弾力性のある縫い方です。
エルメスやティファニー辺りでも、GALAMONDやBARREAUXと同じ仕立てです。
ここまではしてないですね。
逆にミシン縫いだと伸縮性が無いため、糸の切れ、ほつれが出やすくなります。