1970年
ロッテは二十六日午前十時半から、東京・南千住の球団会議室で永田オーナー、武田球団社長、濃人監督が立ち会って、ドラフト三位指名の東芝・中村順二投手(21)=178㌢、78㌔、右投げ右打ち、京都商出=の入団発表を行なった。これに先立って同投手は契約金五百万円、参加報酬百二十万円(推定)で正式契約をすませた。永田オーナーから「大先輩に当たる沢村投手のようになってくれよ」と激励された同投手は「ロッテについては、今春のSF・ジャイアンツ戦を見た程度ですが、投手がそろっているという感じを受けた。一日も早く第一線に出られるようがんばりたい」と抱負を語っていた。交渉に当たった高見沢スカウトの話ではスピードがあり、球質が重く本人も「速球を主体にカーブ、シュート、スライダーで勝負するタイプです」とノンプロ出身だけにハキハキとしていた。