76回目の広島原爆の日が来ました。冒頭、原爆の被害に遭われた方に謹んでお悔やみ申しますと共に、核兵器の実戦使用が2度と起こらないことを願います。
なんと、東京オリンピックの影響で今年は原爆特番がなくなるという衝撃のニュースが入りました。
東京五輪の影響で…?NHKから8月6日の「原爆特番」がなくなる。地上波で43年ぶり【コメント更新】 (buzzfeed.com)
1.NHKの役割は
NHKは民放とは異なり、公共放送です。民放は視聴率が取れなければ潰れますが、NHKは民放と異なり、受信料のよって運営されていますので、視聴率が取れなくてもつぶれません。NHKの公式ホームページにも「公共放送とは何か」まとめられています。
NHKは公共放送として、将来に渡って残さなければならない映像や、幅広い層に知識を与える番組を放送する存在でなければなりません。
2.視聴率重視のNHK
近年、NHKは視聴率を重視する傾向になります。
ドラマやバラエティー番組であっても視聴率を取るための工夫がなされていますし、スポーツ中継においても人気どころはNHKが放映権を抑えており、民放が放送できない状況になっています。
例えば高校生のスポーツが代表例です。民放でも十分視聴率が見込まれる高校野球は全試合NHKで中継するのに、他のスポーツは決勝戦を中継するかどうかというところです。NHKの本来あるべき姿は、競技に関係なく全国大会の決勝戦のみ中継し、マイナースポーツであっても日の目を浴びさせるということではないでしょうか。高校野球の中継は民放に譲れば良いのです。
今のNHKは視聴率の獲得が最優先となっており、もはや民放との差別化ができていません。
人気に関わらず、国民に必要な知識や教養を与えるのがNHKの役割です。
3.NHKでオリンピックの中継をする意義
NHKでオリンピックの中継をする意義が見出せません。
NHKでは、陸上、競泳、柔道、サッカー、バレーボールなどの人気競技が中継されています。
オリンピックの中継はかなりの高視聴率が見込まれ、民放は喉から手が出るほど放映権を欲しがりますから、民放に譲れば良いのです。
何もNHKが中継しなければならない理由はありません。
オリンピックの中継をするなとは言いませんが、中継するのであれば優先順位を下げ、民放が放送したがらないマイナー競技の中継のみに留めるべきです。
4.オリンピック中継よりも原爆特番を
以上のことから、NHKはオリンピック中継ではなく、原爆特番を放送することを強く訴えます。
オリンピックの放映権は民放に譲るべきで、NHKは本来行うべき公共放送という立場に立ち戻り、原爆という国民に必要な教養を与える存在になるべきです。
平和の祭典と呼ばれるオリンピックが原因となって平和を祈願する番組がなくなってしまっては本末転倒です。
NHKは公共放送としての本来の役割をしっかりと果たすべきです。
民放化するNHKに存在意義はありません。