太陽でのやけど「日焼け」=日光皮膚炎 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の備忘録〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

日焼け

 

太陽から放出される紫外線により

ひふがダメージをうける=やけどする

ことを

「日焼け」と呼びます

正式名称は「日光皮膚炎」

日光と接触することにより生じる皮膚炎

です

 

春先から紫外線量は増えます

 

鉛筆気象庁のホームページを訪問すると鉛筆

下矢印紫外線のデータ集を閲覧することができます下矢印

 

気象庁|紫外線のデータ集 (jma.go.jp)

 

気象庁| 日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ (jma.go.jp)

 

 

鉛筆全国56地点の晴れた日の紫外線量を

下矢印1997年~2008年までを平均化したグラフ下矢印

気象庁| 晴天時UVインデックスの時別累年平均値グラフ (jma.go.jp)

3月のグラフ

稚内と石垣島の差は必見!

 

太陽から放射されるもの=日射のうち

 

目で見える光(可視光線)より波長が短♪ものが

紫外線です

 

紫外線は波長の長い順に

UVA、UBV、UBC

の三種類に分けられます

 

鉛筆気象庁|紫外線とは (jma.go.jp)鉛筆

 

このなかで

地球上の生き物に影響を与えるのは

UVB

 

このUVBによって

皮膚がやけど同様の傷害を受けることが

「日焼け」

です

 

ではここで一緒に

国民的アイス菓子

森□ジャ△ボチョコ最中アイス

をイメージしてください

 

もちろん皮膚は「最中の皮」ですよ♪

 

①ダメージが表皮まで

(もなかの皮ははがれるけれど中のアイスは無事)

⇒赤み(数時間後~)・ヒリヒリ(6~24時間)

 

軽いものであれば

やけど同様

冷やす(氷や保冷剤)だけで改善

することも多いですが

炎症を抑える塗り薬を使った方が楽

 

②ダメージが真皮に及ぶ(チョコまたはアイスが溶けている感じ)

⇒水ぶくれができてむくみ・強い痛み・焼け付く感じも強くなります。

迷わず皮膚科へ

熱中症、熱射病を伴うことも珍しくありません

注意!