お立ち寄りありがとうございます
いよいよ佳境に入ってきました。 胸が熱くなりましたよ。
表紙は鶴見中尉。怪我する前のお顔とその後の狂気の鶴見中尉のお顔。
帯には藤岡弘さんのコメントが。こちらも熱いですね。
熱心に読んでいるコミックが終わるときって充実感と寂しさが同居しますよね。
その寂しさを感じながら30巻読みました。
ネタバレがありますので未読の方、アニメ派の方は回れ右で
なんと凄まじい戦闘でしょうか。 実際の戦争はこれよりもひどいでしょうが、
この五稜郭の戦闘も恐ろしいよ。
鶴見中尉が爆弾の血しぶきを浴びる姿、落ちてきた手に頬を叩かれるコマ、
パルチザンの闘志の強さを表してるなって思った。
凄まじい戦場の合間に静かな場面が流れるのよね。回想や対峙が
いい塩梅で挟まれる緩急が良い。
そんな中で私が胸が熱くなった場面。 土方歳三がふと若い面影になるところ。
歳をとると心も体をくたびれちゃうのよね( ；∀；) でもどんな老人にも瑞々しい
若い時があったのよ。それがふっとよみがえる瞬間に何とも言えない高揚感や
切なさがあるのよね。（永倉新八組のはしゃぎっぷりが可愛い）
私もそういうお年頃に近づいてる証拠やね～
それともう一か所。 金塊の代わりに土地の権利書を発見した場面。
キラウシの嬉しそうな顔に、目頭が熱くなったよ。
和人と一緒に行動してきた彼もきっと色々な差別や悲しい体験をしたでしょう。
そんなに目立たない役回りだったけど、このコマにアイヌの人の想いを
感じ取ってウルウル来たのよね。（アシリパとキラウシ以外は脱力してたけど）
そうそう、函館山の夜景は有名ですが、私はその景色から見える海が
渡島半島の日本海と太平洋だと、この年齢まで思い込んでました（お恥ずかしい！）
真面目に海流で渡島半島がもっと細くなると心配してました(;^_^A
キラウシ達がいる函館山。小さな半島です。
ここに隠されていた「回転丸」の保存方法が詳しく載ってましたね。
こういうところが、野田先生の素晴らしい所。とても勉強されてますよね。
モス父さんこと鯉登父が率いる艦隊に見事に命中しました。
心情的にアシリパちゃん側を応援してるけど、第7師団にも愛着有るからね。
モス父さん、好きだった。息子を愛する良いお父さんだったのに悲しい。
鯉登少尉、本当に大人になった。部下思いはお父さん譲りだわ。
月島は鯉登少尉について行かなかったね。鶴見中尉にあんな引き留め方
されたら去るに去れないよね。
都丹庵士、最初出て来たときは口を鳴らしながら暗闇から撃って来る怖い奴って
思ったけど、硫黄で失明してから苦労したのよね。
土方さんに命を預けたね。音が消えていく最期は悲しいけどホッとした。
30巻は金塊目当てと言うより誰かのために戦う姿に打たれたね。
白石までが権利書とアシリパちゃんを守ろうと頑張ってた。
私利私欲でなく人の為に命を懸けて守る、って難しいし私には無理。
土方さんはそれを武士道って言ってた。今や死語になりつつある言葉。
二階堂の最期も壮絶。でもあれはあれで幸せな死に方なのかな？
あの世で二人、故郷の静岡で杉元の悪口言ってるでしょうｗ
監獄でのアチャと土方のやりとりが描かれてましたね。
やっぱり多民族国家樹立を夢見たんだね。まぁ、それをしてたら
ウクライナの二の舞になってたかも。おそロシアですから。
ソフィアと鶴見中尉の対峙の場面も素晴らしかった。
元々ソフィアはお嬢様で優しい子なのよね。 ずっとずっと鶴見中尉の妻子を
殺したと思ってたからね。鶴見中尉の「君のことは許した」ってことは
まだ許してない人が居るって事だよね？まさかアシリパちゃん？
二人が叫ぶコマが左右で対になってるもんね。悪い予感がする。
永倉新八と鯉登少尉の対決は 新選組と薩摩藩 の再現。
29巻、30巻と永倉新八の見せ場が多くて良いわぁ。
アシリパちゃん、五稜郭からの脱出失敗。鶴見中尉が追いかけ来るよ。
なんかエージェント・スミスにしか見えないｗ怖すぎ！
絶体絶命で現れた男！ 谷垣ニシパ！ パパになった今でもフチとの約束を
大事に胸にしまってたのね。
インカラマﾂも登場。
二人で幸せに暮らしてても良かったのに・・・
それにしても赤ちゃんの髪が剛毛すぎるΣ（・□・；）女の子だったよねｗ
顔は母親似が良いと思う。
尾形対ヴァシリさん これはヴァシリさんは死んでないと思いたい。
死体は出てないもんね。でもかなり重症でしょう。
その一発目が谷垣って・・・でも心臓じゃないからこれも死んだと
思わないわ。大切な妻子を残して死んだら辛すぎる。
ラストは暴走列車の死闘か・・・
よもやよもやの無限列車。
牛山さん、死亡フラグ立ってない？アシリパちゃん、なついてたのに。
杉元のほっぺも心配。白石と門倉班が救い。マンスールもパルチザン唯一の
生き残りとしてロシアに無事に帰って欲しい。ヴァシリさんと共に。
次巻も予約してあるけど、読み終わるのが怖い。
どうか一人でも多く生き残りますように。
あ、日泥一家の夏太郎が生きてたね。良かった良かった。
よければ過去感想(^^ゞ
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