戦後日本の食料安定供給の精神的支柱でもあった「主要農産物種子法(稲/麦/大豆etc)」が廃止されることを知る人は少ない。今年の2月に閣議決定されて4月に両院で議決され、18年4月には「種子法」が廃止される。

種子法廃止が去年はじめにスピード議決され、今年もうすぐ実施。マスコミはオリンピック一色で当然あつかわれていない、だから知らない人も多いのが現状。身近な食、農に関わること。いったいどうなる?

〉お気に入りのお米がなくなるかも?! 2018年3月、種子法廃止は他人事じゃない!リンク

2017年2月に種子法廃止が閣議決定され、衆議院・参議院それぞれ5時間程の審議で、可決されてしまいました。

当時、あまりメディアで取り上げられることがなく、決定してから知った、という人も多いと思います。

オーガニック食材など、引き続き、「いいものを選択していけばいい。」ということは大前提ですが、
みなさんのお気に入りのお米、これから先も安心して買うために、消費者の立場でできること、知っておきませんか。

〉種子法廃止で起こりうること

・民間企業の種子価格は、5~10倍になるそう。

ある牛丼チェーン店などで取り扱われている「みつひかり」は某大手M企業が開発した品種。
すでに2015年には38 都府県、約 1,500 ヘクタールで栽培されています。
その種子価格はなんと、約10倍。

・種子を生産・普及する国の責任がなくなってしまったら、今後もそれが維持できるのでしょうか。

国会答弁によれば、都道府県は今後も品種開発と種子生産に引き続き取り組む意向だそう。
でも国の責任を明確にした法律はなくなったまま。
種子の安定供給ができる予算をとれない都道府県があったとき、どうなってしまうのでしょうか。
農業の大規模化が進んでいるアメリカでは、93%もの種子が農業生産から消えたそうです。

・今後は、外資系企業の種子を選ばざるを得ない状況に。
多国籍企業の影響が強くなる可能性大?! 

これまで都道府県で開発されてきた品種が維持されないと、
将来、民間企業、特に遺伝子組み換え種子を扱う多国籍化学企業の種子を選ばざるを得ない状態になる可能性があります。

・農薬・化学肥料とセットで売られる民間企業の種子が広まっていくと、環境へ悪影響が?!

化学肥料たっぷりの土では、土の中の微生物が植物が放出する炭水化物を受け取れなくなり、衰弱していきます。
そうすると、土はやせ、日照りや水害に弱く、土は失われていきます。

その一方、数センチの土壌を作るのに、100年以上もの歳月がかかります。
2015年は国際土壌年、あと60年で世界の土壌が失われてしまうという指摘もあります。