奈良博「源信」展に出展中の
金戒光明寺
山越阿弥陀図屏風
その大きさから、私はこの阿弥陀如来は「実はウルトラマンじゃないか?」と密かに思っているところです(ウソです)
阿弥陀如来の手には、かつて人々と結ばれたであろう紐が現在も残っていて、
信仰のリアルさをじかに感じることができます
今回、奈良博で、この山越阿弥陀如来を真近でじっくり見ることができました
初めて気づいたことがありました
です
写真では全く伝わらない
のがもどかしいのですが、実際の屏風を見てみると、
細く見開いた眼球の「下半分」は涙を感じさせるような潤んだ表現で描かれており、
これに対して、「眼球上側」の「目蓋との際」には一筋白い線が描き入れられていて(←これ、じっくり見ないと気づかないよ)、そのコントラストによって、
下を向く瞳が、涙で潤んでいるように見える!
のです

この潤んだ瞳の表現によって阿弥陀如来の慈悲の心の深さが、眼前にいる往生者や極楽往生を希求する人々にも十分伝わったのではないかと思いました
阿弥陀の手から出た紐を往生者と結びつけることはもちろん一番大切なことだったと思いますが、
それに加えて、阿弥陀の慈悲に満ちた視線と往生者の視線が合った時、往生者はより深く極楽往生を確信できたのではないか?と思いました(その時まだ見るチカラがあればの話だけどね)
個人的な稚拙なレベルですが、こういう小さな発見が美術の面白いところだと最近特に思います
見ているようで、案外見えていないものはとても多いので、ジロジロしつこく見ると言うのもアリなんじゃないかと思ってます
🚃🚃🚃
ところで、今日は京都から日帰りで福井県に行ってきましたが、
夕方福井から戻る時に車窓から見えた夕陽がとても綺麗でした(電車の中からの写真なので、車内が写り込んでますけど…)
それ、発想として、ちょっとコワイんじゃないかな?
(下手すりゃ、ウルトラマンを呼んじゃうレベルよ
)
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