第9回十五夜の宴と言う、奈良の西大寺のイベントで、奉納演奏会があり、今日はその演奏会のピアノ調律にお伺いしました。
西大寺興正殿と言う多目的ホールで、グランドピアノは50年以上前のG7です。
会場の大きさの割には大きすぎるピアノです。
このホールに寄贈されてからまったく調律などの手入れがされていないピアノでしたが、寄贈する前には一通り部品交換されていましたので、タッチの調整と音色がキンキンしていましたので、会場の響きを考えながら整音をしました。
リハーサルでソプラノの米山茉莉子さんが、ピアノで音を取って発声練習したとたん、イベントスタッフやお茶をふるまう為に来ておられた「ティーポート月ヶ瀬」の方々から思わず「おー」と言う歓声と「鳥肌立った」と驚きの声が出るくらい良く通る美しい歌声!
ピアノが大きく良く響くので、伴奏の植永麻美さんにも色々と注文が出され、結局ピアノの大屋根全開で、少し抑え気味に弾いて頂くのがバランス良いって事になりましたが、即座に対応する適応力があり、すごいコンビでした。
ピアノの状態や整音も完璧でなかったですが、手直しすることなく見事カバーして頂きました。
リハーサル終了後、ティーポート月ヶ瀬さんが入れてくれたお茶を飲んで、今度は演奏者が、「おいしー」と驚きの声!
それもそのはず、第62回全国茶品評会で1等入賞の他、数々の品評会で1等を取られているすごいお茶でした。(通販もされてるとの事なので検索して見て下さい!)
これだけの面々をそろえた、イベント企画された㈱RAHOTSUさん、さすがです!
本番で、立ち見が出ると会場のサイドがガラス張りなので、音響が心配でしたが、ちょうど座席万席状態で、大成功でした。
とても気持ち良く、達成感のある仕事をさせて頂き、ありがとうございました。
いつかあのグランドピアノをオーバーホールしてみたいです。