グランドピアノのハンマーは、下から上に向かって叩くので、重力で戻ってくれるのですが、アップライトピアノの場合は、ばねの力でハンマーを戻します。

そのばねを止めているバットフレンジコードが切れてしまう事があります。

この修理が今月何と3台も・・・!

アクションを工房に持ち帰って修理しますので、その間お客様は、ピアノを弾く事が出来ません。

なので、夜中の作業になったりします。



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ハンマーを外してみるとこんな具合で切れています。



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ハンマーをすべて外して、古いコードを、シンナーで取り除きます。



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フレンジの溝に糊を入れ、片方を付けて行きます。



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もう片方も付けるとこんな感じです。



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ハンマーを取り付けても、元通りの位置には戻らないので、ハンマーに付いた弦溝をハンマーを削って、取り除きます。ハンマーファイリング(整形)って言います。


鍵盤は88鍵あります。

なのでハンマーを外すのも88本、削るのも88本、付けるのも88本、コードは折り返して付けるので88本×2です。

ファイリングにより、ハンマーが弦に接地する面積が小さくなり、クリアな音で、音色もそろうので、お客様には喜んで頂けます。

達成感!!!


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