大きな家はいらない | 奈良県古民家再生協会ブログ

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奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

仕事がら、車で走っていても道路沿いで新築工事や

リフォーム工事が行われているとつい見てしまいます。

イメージシートが掛かっていればどこの会社さんなの

かといったことも気になります。

どこの工務店さんも同じようなものかと思います。

 

工事自体が明らかに少なくなっていますがこのところ

よく見かけるのが建売住宅です。

土地を区画整理してまとめて数件建てられています。

ハウスメーカーも高額になりがちな注文住宅よりも

安くできる建売住宅に力を入れているようです。

10年くらい前に比べると家も小さくなってきているよう

ですが、小さな平屋の家もチラホラ見かけるようになり

ました。

 

10年から15年くらい前は当社も35坪くらいの2階建

が主流でした。

どこもそうだったと思います。

大体ご夫婦に子供さんが2人~3人が標準でした。

そうすると35坪くらいの家が一番暮らしやすい大きさ

でした。

ところが今は違います。

子供さんも少ない、またはおられない、そして中には

女性または男性の一人世帯になってきました。

当社もすでに一人世帯の方の家を数件施工させて

もらっています。

この傾向は当分の間続きそうです。

家が余ってきている中で新築の家を建てるのはどうか

とも思いますが誰しも新しい家がいいに決まっています。

中古住宅をもっと活用すればいいのにとは思いますが、

世帯人数がこのように少なくなってくると、大きな家は

いりません。

特に数世帯でも住めそうな広さのある古民家などは持て

余してしまいます。

となると民泊などの収益物件に変えて活用するくらいしか

ないのかもしれません。

40坪から50坪くらいの古民家とは言えない中古住宅でも

既に大きすぎるのかもしれません。