柱や壁を取るための受梁 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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古民家のリフォームです。

あらかた解体作業が終わりました。

この梁だけ比較的新しいです。

一度リフォームされていると思います。

おそらくこの通りに間仕切壁か柱が立っていたと思います。

それを取り払ったので大きな梁で屋根の荷重を支えるよう

にしたのだと思います。

 

まだあまり震災がなかった頃、部屋を広げたい、この壁が

邪魔になる、と要望されると「柱または壁を取って梁で受

ければできます」と割と簡単に対応していた時期があります。

テレビでもリフォームをする番組がありました。

見ていても簡単に壁や柱を取ってました。

構造に詳しい設計士さんが「あんなことをしても大丈夫だろ

うか」と言っていたのを思い出します。

各地で震災が起きると簡単にできることではありません。

柱も直下率というものがありますし、壁はさらに簡単に取れ

るものではありません。

少なくとも壁量計算をしたうえで検討しなければなりません。

 

古民家となるとほとんどの家が何度かリフォームをしています。

昔はそれでもよかったことが今では危険を伴うことがあります。

いい仕事がされていることもあれば、そうでないこともあります。

悪いところを修正しながらのリフォーム工事もあります。