土壁や漆喰の補修 | 奈良県古民家再生協会ブログ

奈良県古民家再生協会ブログ

奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

土塀の補修をしています。

良く崩れかけた土塀がそのままになっているのを見かけます。

補修するとなると大変なのでそのまま放置されているのでし

ょうか。

空き家や古民家と同じです。

住む人がいなくなって放置された家、治したいけれどもそれも

大変、でそのまま崩れる待っているみたいです。

浮きかけた表面の土壁を掻き落として新たに下地を造ります。

本来ならこの上からさらに新しい土壁をつくってやればいい

のですが、時間と手間がかかります。

モルタルで表面を仕上げて塗装することにしました。

塗装完了です。

湿式の仕上げ材は手間と時間がかかります。

漆喰の外壁も同じです。

古くなった蔵などは漆喰が部分的に剥がれているのを時々

見かけますが、部分的に補修してもまたほかの部分が剥がれ

てきます。

本来長持ちするものなのですが、傷みだすと全体をやり替える

しかない状況になります。

時々相談されるのですが、これが大変なんですね。

ほとんど漆喰や土壁が剥がれ落ちていた蔵の壁を合板で下地を

造ってモルタルで仕上げ、塗装したことがあります。

本来の施工方法ではありませんが、躯体が安定しているせいか

20年近く経った今でもきれいな状態を保っています。