リフォームの完了検査 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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リフォームの完了検査です。

リフォーム前は昔の家独特の仕上げで外壁も真壁です。

壁は土壁もあればブロック積の部分もありました。

真壁で仕上げる方法もありますが、開口部も変わるので

土壁と漆喰で仕上げなおすのは施工費がかさみます。

また断熱(気密)と雨がかりによる外壁の痛みを防ぐため

に全体の防水シート貼りの上杉板貼りに変えさせてもらい

ました。

ここは離れで主に水回りの浴室、洗面、トイレにクローゼット

が並んでいます。

台所も配置換えさせてもらいました。

 

古民家ように築50年以上たっている家は土壁であったり、

外壁も室内も真壁であったりで断熱性もなければ隙間もあって

気密性もよくありません。

開口部も今のような断熱性に優れた樹脂サッシではありません。

木製建具であったり単板ガラスのサッシが普通です。

それでもずっとその環境で暮らしていれば「こんなもの」といった

感じで生活している人もいます。

ですからその家をリフォームするとなってもあまり断熱性は気に

ならない人もいます。

しかし、新たにそのような家に越してくるような人はその寒さには

慣れていません。

しかも、暑い、寒い、はその人の体感温度です。

どこまで断熱すれば大丈夫というのはありません。

新築であれば温熱等級で性能を表示できますが、リフォームは

難しいですね。

施工費を掛ければ何でも可能ですが、どこかで折り合いをつけて

施工することになります。