古民家のリフォーム 見学会 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

 

古民家のリフォームですが、はじめて伺ったときの写真です。

リフォームしてここに住みたいと考えても施主さんにしてみれば

「どうしたらいいのか」わからないものです。

お付き合いのある会社がなければ、とりあえずお気に入りの

工務店に声をかけてみて、相談を持ち掛けるしかありません。

 

最初に検討してもらった工務店がいい提案をしてくれて、なお

かつ予算が折り合えばそこで話が進みます。

しかし、どことなくひっかるというか他にいい提案や方法が

ないものかとなると他の工務店にもあたってみることになります。

 

こちらの家も施主さんは何件か検討してもらったようで、建て

替えを勧められたこともあったようです。

建て替えを勧められて予算が合わずに当社に来られることは

よくあります。

どちらもリフォームで対応させてもらいました。

 

当社もどんな家でもリフォームがいいとは思いません。

しかし、建て替えるとなると現行法では同じ大きさの家が建てら

れないこともあります。

また建て替え自体が無理なこともあります。

迷う原因はほとんどの場合は予算です。

建て替えは一からプランを建てることができるメリットがあります。

リフォームは既存の軸組を生かしてすることになるので制約が

あります。

しかし、リフォームは工事に伴う解体はあっても家全体を解体処分

する費用は掛かりません。

 

リフォーム工事はここ数年かなり需要があります。

ハウスメーカーも手掛けているくらいです。

今あるものをなるべく使って家を造るというのは廃棄物も減らすこと

ができ、再利用の点でいいことで当社もできるものならばなるべく

リフォームするようにしています。

ところが、リフォームのためにあまりに施工費が高くなるのは考え物

です。

ですから、最初に現場を見せてもらってリフォームに耐えられる家か、

建て替えるほどの施工費はかからないか、といったことの判断をしな

ければなりません。

施工費に見合った家にリフォームすることができると判断できて初めて

リフォームをお勧めすることにしています。

もちろん、少々施工費が高額になっても今の家を残したいという人には

提案はさせてもらいます。

 

足場が外れました。

施主さんは気に入ってもらえたでしょうか。

 

以前にも案内させてもらいましたが、10月23日・24日の二日間

こちらの家をお借りしてリフォームの完成見学会をさせてもらいます。

古民家のリフォームを検討されている方はご覧になってください。

伝統工法のままでも耐震補強はできます。